あんしんサポートに関する失敗談だと、失敗か成功かまだ判断できない
状況ではありますが、5年前の9月に八王子の裁判所から父親逝去の
知らせが届き、38年前稼業の倒産で蒸発した父親の消息が判明した
訳です。 父親の最後を看取ってくれた女性がいると知り、父親の年令
からして70代のお婆さんが子供もおらず一人残ったと思いました。
父の最後を看てくれた方ですから、今後の事も含めてとにかく一度会う
必要はあると思ったのです。 そこで聞いた『たった一人の火葬葬儀』は
僕にとって聞き流す内容では無かったのです。 とくに女性のかもし出す
満足感、充実感は意外なものでした。 群馬に戻った僕はすぐにネット
検索をします。 ところが、葬儀という儀式は、宗教、地域、国民性等
あまりに切り口が多くて良く分かりません。 また葬儀に使う道具類など
何処で、いくらで売っているのかも分からないのです。 ならば葬儀社の
費用を調べてみようとしても、最終費用は全く掴めませんでした。
これだけ情報伝達の発達した時代に、葬儀に関しては葬儀社各社で
パック、セットの違いだけでなく、費用項目まで全てが呼び方も違えば、
料金体系も違う、よくこれで通用しているなぁ・・・というのが実感です。
結局いくら調べても分からないので、当時僕の経営する美容室のお客
様だった千明(ちぎら)が店長に声を掛けられて事務所に来てくれた訳
です。 その千明に聞きたい事全てを聞いたり、意見をぶつけた結果、
何度も話しを聞いているうちに、今迄のように営業が出来なくなったと
言いだしました。 責任を感じた僕は、こりゃ何とかせねばならんが、かと
言って葬儀の仕事はしたくないし、遺体を見るのは嫌だし、と考えた末
葬儀経験者110名・葬儀社・お寺各十数軒の話しを聞き、消費者
から見て信頼に足る葬儀社の紹介をするNPOを設立しようと思ったの
です。 設立まであと1ケ月という時、突然葬儀の依頼が入りましたが、
どこの葬儀屋さんでも大差ないだろうと依頼した先が最悪の葬儀社で
あった為、自分自身で葬儀をすることになったのです。
それから5年後、経営してきた法人は清算、美容室はスタッフにあげる
ことになり、僕は葬儀支援を行うNPOあんしんサポートの代表を本職
として生きる事になったのです。 最初に書いたように失敗か成功かは、
まだ判断できません。 うまくいかなきゃ失敗ってことになるし、みんなが
食っていけるだけの仕事量があれば、成功の部類と言えるでしょう。
前者だった場合、失敗の要因がいくつかあると思えます。
①父親の最後を看取ってくれたお婆さんが一人だと思い会いに行った事
②葬儀の事が分からず、その道の人(千明)に聞きまくった事
③美容室をスタッフに譲ることで自分の逃げ道を無くしてしまった事
という感じでしょうか・・・でも結果は別にしてひとつだけ言える事がある。
僕の場合【やらない後悔とか、できなかった後悔は無い】 後悔ってのは
出来なかった、やらなかった後悔が大半だと思っている。 自分から動き、
やったのだから、もし失敗に終わったとしてもきっと後悔はしないだろう。
・・・つづく
↓↓↓↓
にほんブログ村
僕自身がひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌ですが、
これから葬儀を経験される方々が後悔の無い葬儀の役に立つ事が出来たら
との思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします