今朝の9時20分、事務所から1~2分の距離にある斎場に向う。
駐車場から降りて火葬炉のある場所に行くと、当初の予想では数人の
家族だけがいるという話だったのに20人以上の人が待っていた。
霊安室からご遺体を出し、火葬炉の前で蓋を開け家族が用意された
生花や皆さんが供えてくれた花を棺に入れる。 故人の顔を撫でて暫く
泣いていたご婦人もいた。「最後に皆さんの顔を見られて、皆さんばかり
でなく故人も安堵されたことでしょう。 それでは皆さんでご一緒に合掌
してお別れしたいと思います」 突然の流れに、こんな話をして皆さんの
手で棺のフタを閉めて火葬炉に入ると、全員が焼香したのです。
ちょっとした事情があり、家族は皆さんに知らせず火葬葬儀をしてから
寺に行き『本葬経』『初七日法要経』をあげて貰い、自宅墓所に行き
納骨をして終了の予定だったようですが、家族の予想以上に人が来て
くれたということなのでしょう。 火葬炉に入ると皆さんを待合の椅子に
ご案内して、僕は隣接市の火葬場に棺を搬送したのです。
ほぼ予定通りに到着すると係の人と棺を下ろします。 斎場の中から
前出の後見人が来て挨拶をされた。「お世話になります。 本当にあり
がとうございます」「すぐに火葬で良いですか?」そう聞く僕に答える。
「施設の方が来ると思うので45分まで待ってください」「はい」そう答えて
斎場内に入り椅子に座って火葬後の流れを説明したり、行政から発行
された火葬許可証を斎場事務所に提出していると、施設の方が来る
という予定の45分でした。 けど、誰も来ません。
結局、後継人さんとあんしんサポート2名だけが立ち会う火葬でした。
ほんの数十分前に予定より多くの方が来られ、皆さん涙を流して弔う
火葬を見たばかりだからでしょうか・・・ 施設の方が来るはずと言って
いるにも関わらず、誰も来ない葬儀はちょっと寂しい気もしました。
でも世の中には、亡くなって何日も、、時には一ケ月も経ってから発見
される人はいくらでもいるし、亡くなる瞬間が一人ぼっちの人だっていくら
でもいる時代を考えると、亡くなる瞬間は医師に看取られ、逝去後も
ちゃんと火葬して、散骨して貰えるのですから幸せかもしれません。
明日は家族の手で散骨が1件と代行散骨が1件あります。
天気予報では90%雨らしいので雨の中の散骨となりそうです。
終了したら、またご報告したいと思います。
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