対象者である本人は家族のことを考えて「葬儀なんて要らない、焼いて


くれれば良いし、何ならその辺に放り投げてくれたって良い」と言ってたと


言いますが、家族は自分のことなら何でも良いけど、自分の事ではない


からこそ考えると言うのです。 自分達も家族と本当に親しい人だけの


葬儀で良いと思うのだが、費用を考えると最低でも100万円掛かるって


聞くと考えちゃう・・・ならば本人が焼くだけで良いと言ってたんだから・・


と火葬だけの葬儀を選択しようと思ったというのです。


なるほどなぁ・・・僕はお金が無い時は無いって言えちゃう人だから・・・って


言うか根っからの庶民だし、いつもお金が無いのに慣れてるからかなぁ。


人によっては金が無いって言えない人も結構いるようです。


本人は良くても後に残った家族は、親戚や友人知人など色々な事を考え


ると皆さんが思い浮かべる葬儀スタイルをしたいと思うのだそうですが、


最終的に費用面が優先して、家族と親しい親族だけで火葬という選択に


なる家族も多いという現実を知りました。 その話しを聞いた時、なんだか


すごく寂しくて、悲しい気持ちと、人は生きている時間だけでなく、死んだ


のちまで平等に成らないのかと憤りさえ覚えました。 


言われてみれば、これまでの火葬で心無い親族が「坊さんのいない葬儀


なんて聞いたことがない」とか「焼くだけを葬儀って言わないだろ!」等々


家族に平然と言う場面は何度も経験しています。 その度に僕は言う


「今は孤独死で一週間後に発見された・・・なんて事も珍しい時代では


ないのに、こうして家族親族の人達に囲まれて弔って貰える、悲しんで


くれる人がいる事自体が幸せかもしれません。 最高の供養とは豪華


派手な葬儀をすることでもなく、立派な墓を建てることでもないはず・・


事ある毎に故人を思い出すこと、そして残された家族が笑顔で元気に


日々過ごしている姿を見せることが最高の供養ではないでしょうか?」


すると、色々言っていた親族も静かになってくれるのです。


だけど家族の本音では祭壇のある葬儀をしたいと思っている人も多い。


ならどうすれば良い・・・11月にOPENする『あんしん館』で対応できな


ければ数年は無理だと判断して、みんなで考えてみた。


①家族と本当に親しい人ならせいぜい10名~20名程度だろう、多く


ても30~40名だと考え数名~最大40名までは入れて、祭壇のある


小さな式場を作れば何とかなると考えた。


②問題は費用である。 あんしんサポートは5万円で火葬できますが、


火葬葬儀の全国平均では20万円弱と言われている。 


そこで税込198.000円で設定できれば、火葬葬儀料金で祭壇の


ある式場での葬儀ができるという事です。


内容として『納棺師の行う湯かん納棺の儀』は入れたい。 それから・・


『棺に生花が入れられるよう施主花一対』も料金内で対応したいし、


『祭壇に飾る灯篭類や果物盛』も入れたいし、あんしん館で安置する


家族が増えるだろうから『白木膳に一膳飯と枕団子』も含めたい。


ようするに、寂しくない祭壇飾りがあって、葬儀後はお花も棺に入れて


あげられる・・・皆さんが普通に考えるお葬式の様子ってことです。


その代わり家族中心の葬儀なら司会者は不要だろうし、アシスタントも


要らない。 写真も普通の四切サイズを花額に入れれば良い。 だけど


葬儀後の焼骨を安置する後飾り祭壇は必要と、概ね内容も決まった。


これなら仮に2日間安置室を利用した場合でも227.500円ですから


火葬中に食事をしても250.000万円程度で納まる計算です。


あとは宗教者への謝礼ですが、菩提寺のある家は寺に聞いて貰うしか


ないし、必要なら紹介もしているので全ての合計額が財布事情に合う


なら仕方なく火葬葬儀という選択肢は減らせるでしょう。


この4年間は消費者目線で、家族目線だけで考えてきたつもりでしたが


またまた相談に来られた数軒の家族に教えら一歩前進できるようです。


きっとこれからも、何度も何度も葬家の家族に教えられながら新しい事、


より家族目線の葬儀へと向上させて貰えるのでしょうね。・・・つづく


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