安置室・・・殆どの方は理解できるでしょうが、中には安置室?っていう
人がいても不思議ではないので簡単に説明します。 人が逝去すると
医師により死亡診断がなされ、医師の書いた死亡診断書が発行され
ます。 その診断書記載の死亡時刻より24時間は法律で火葬できま
せん。 火葬できる最終時間として概ね午後3時頃が多く、遅くても
午後4時でしょう。 例えば午後5時に亡くなった場合、翌々日になら
ないと火葬できないって事です。 また病院は亡くなったご遺体を翌日
まで保管してくれる事はありません。 なので火葬時間までご遺体保管
する場所が必要となるわけです。 代表的な施設として挙げられるのは
第一に自宅、続いて公営や民間斎場の安置室、更には民間式場の
安置室でしょう。 自宅は基本一階の部屋で2mの棺が通れるならば
問題はなく広さとしては棺が置けるだけのスペースがあれば大丈夫です。
公営斎場にある霊安室ですが、最近では冷蔵庫での保管が多くなって
いるので一度預けると、葬儀か火葬まで誰も会う事はできません。
また公営施設の場合、死亡届出を済ませ、埋葬火葬許可証が行政
から発行されないと預かって貰えないのが一般的で、午前9時~午後
5時15分までの間でないと預けられない施設も多いのです。
相談に来られた家族に、病院から火葬場に直接搬送して欲しいと言わ
れても現実には無理があります。 仮に病院に棺を持ち込んで納棺で
きたとしても、行政の手続きが終わるまで待ってはくれないでしょう。
手続きする2時間ほどは、どこにいますか? 逝去が午後4時過ぎなら
行政の手続きも翌日、早くて翌日午前10時過ぎでないと預かって貰え
ないってことです。 そこで棺が入れるエレベーターの無い、2階以上に
住んでおられる方々や、諸事情により自宅に連れて帰れない方々等は
民間式場に併設された親族控室と呼ばれる事の多い安置室に、搬送
して貰うことになります。 これなら家族や親族が遅れて来ても故人と
会えるし、線香も供えられるからです。 この時点では安置場所に苦慮
された家族は『ホッ・・』とするはずです。 問題は利用料金です。
計算の仕方は概ね2バターンで『24時間単位』『1日単位』でしょうか。
24時間は問題ありませんが、1日○○円の場合午前零時を過ぎると
2日分の計算となる場合が多いのです。 我々の知る県内の安置料金
は、一番安くても24時間25.000円で一般的には、一日24時間で
35.000円程度、最低でも2日間となるので70.000円ほどが安置
料として掛かる計算になるのです。 友引が入って4日間なら安置だけ
で140.000円ということです。 ちと考えさせられる金額です。
確かに電気はつけっ放し、冷暖房も掛けっ放し、人の出入りがあるので
建物の主要部分の電気もつけておく必要があったり、線香具、茶道具
ご遺体用の布団類、家族が居なくなった後の掃除と経費は掛かります。
状況によっては職員が泊まる必要もあるはずです。 などと考えていると
35.000円も仕方ないか・・・とも思えてはくるのですが、利用される
家その族のことを考えると少しでも安くするには・・・つづく
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