美容室であった場所を式場や安置室に変更するのには、まず第一に
集会所の設置ができる地域である事ですが、元々準工業地域なので
その点は問題ありません。 次に市の条例と県の条例をクリアする作り
では最大ポイントは『消防法』です。 元々店舗だったので消防の点検
などはクリアしていますが、良く聞くと店舗と集会所では基準が違うのが
分かりました。 特に避難扉や通路幅、もしもの時に部屋から出る為の
扉の幅などがより厳しい条件となるし使用する材質や、排煙、誘導灯の
設置などは勿論のことです。 数話前にガラーンとした美容室跡の写真
掲載をしましたが、すでに軽量鉄骨工事などは始まっていたのでした。
ただ当初の設計で狭めに設定していた各部屋の扉を、何となくですが
広くしたのが幸いして、消防検査が通る広さ以上になったりしています。
また工事は始まっていましたが、やり直しも殆どなく市と県と消防法をも
クリアできたのはラッキーです。 この数日間、若干バタつきましたがホッ
とした昨日の事、事前相談の方が来社しました。
ずっと施設にいて、体調を崩し入院中だという90代のお婆ちゃんに医師
から最期通告とも言える診断が下されたようです。 費用の問題もあり
ますが連れて帰れる場所もないという。 母親であるお婆ちゃんが終幕を
迎えたら自宅に連れて帰ってあげて欲しいと思う反面、長年施設暮し
だった事を考えると、帰る部屋が無いのも仕方ないことだとも思える。
お婆ちゃんには施設が出来上がるまで頑張って欲しいとねと、ご家族と
話して事前相談を済ませました。 4年前にNPO法人を設立し葬儀
費用の安さと、葬儀内容の質の高さや、家族目線の葬儀施行ならば
他社を圧倒できるだけの自信はありましたが、唯一自宅に連れて帰れ
ない方々への安置室と少人数葬儀への対応だけは苦慮してきました。
安置と小式場の2つが一気に解決することになった今回の流れを改めて
考えると実に不思議だし、今から10年前に街中から斎場まで車で1分
という至近距離に美容室を移動してきて、その5年後に八王子裁判所
から父親逝去の知らせが届いた事から今回の一連の流れが生まれた事
などなど、、目に見えない何かに突き動かされているようにさえ思えます。
少なくとも、今年の冬は安価な安置施設、安価な家族葬儀の式場が
できると助かる人達は沢山いらっしゃるはずです。
あとは、あんしんサポートであり、あんしん館の存在をできるだけ多くの
人達に知って貰えるようする事と、多くの人達に事前に知識を持って
貰えるような勉強会や、葬儀経験者に本音を聞けるような場所などを
ひとつひとつ実践していかなきゃですね。・・・つづく
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