午前9時00分に昨夜準備した葬儀具一式を積んだ車と、霊柩車の
二台で隣接市の葬家に向かう。天気は曇りで風はやや強めの朝です。
葬家に到着すると棺の準備をして親戚の供えてくれた生花の花を摘み
顔の周囲に入れると出棺です。 数台の車に分乗して斎場に到着。
すると親戚の人が走って来ていう。 「断ったはずの住職が先に来て待っ
てましたどうしましょう?」 「今、この場で何か言っても始まらないし、
きっと内情を知った住職の奉仕じゃないですか? 暫く様子を見ましょう」
すると住職は火葬前の焼香する横に立ち、読経を始めた。 よく見ると
白木位牌に『信士』の戒名まで書いて持ってきていた。
棺が火葬炉に入ると、長めの読経をあげている。 後ろで家族親族が
いぶかしげな顔をしている。 読経が済むと僕の前に来て言う。
「位牌類を持って来るように言ったろ!」 それを聞いた僕は「はっ?」
「あなたと会った事も話しをした事もないですけど?」すると住職は言う
「火葬が済んだら埋葬許可証を持ってくるように」 聞いた僕は少し腹が
立って言う「僕は葬家から火葬依頼を受けたのであって、寺からの依頼
ではないですから埋葬許可証は家族に渡します」 すると住職は黙って
帰り支度をして帰ったようです。 後日家族に寺の件を聞くと息子さんは
入院して、お母さんは何が何だか分からないようで、そのままらしいです。
依頼もしないのに来てくれたのですから、奉仕である事を願います。
11時に火葬炉に入り、12時30分収骨を済ませると、ご家族に挨拶
して火葬葬儀終了です。 すぐに午後のお別れ会会場になる小式場
まで行くと、外はどしゃぶりの雨になっていました。 先に会場入りしてた
千明やスタッフが会場設営をほぼ終えていたので、最終チェックをする。
白幕パーテーションの張り方が若干雑だが・・・今さら直している時間は
ない。 ひと通り確認をしていると「武井さん、そろそろ警察に行かないと
引取りが間に合いませんけど」とスタッフに催促される。
何も引取りは俺じゃなくても良いのに・・・とも思うが、ひとり霊柩車で
警察署に向かう。 外は風雨が更に強くなっていた。 警察署に到着し
担当の方に案内され、署内の安置冷蔵庫から遺体袋に入ったままの
ご遺体を四人かがりでストレーチャーの上に置いた棺に納棺する。
メキッ!思ったより重い・・・ストレッチャーがすぐに上がらない程の重量に
一瞬ストレッチャーが壊れたのか!?と思うほどだった。
検死の入ったご遺体は裸なので、白装束の着物を掛けて肌を隠して
霊柩車に乗せると葬儀場に戻る。 ほんの少し外に出ただけなのに・・・
僕の衣服はびっしょりである。
定刻に始まった『お別れの会』は東北からお兄さん夫婦も来ていたし、
雨の中を沢山の友人が駆けつけてくれました。
火葬炉に入り、片付けが済んで集計をすると何とか費用が出る程度の
香典は集まったようであった・・・我々も『ホッ』とした瞬間、携帯電話が
なります。 時刻午後3時30分、地元前橋の病院まで搬送依頼です。
・・・つづく
【火葬葬儀費用】
火葬支援パック 50.000円(葬儀一式)
遺影(小) 2.100円
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葬儀費用計 52.100円(あんしんサポート集金額)
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【お別れ会葬儀費用】
お別れ会葬儀 250.600円(一般葬儀一式)
骨壺8寸差額 6.900円
公営斎場使用料 52.500円
ブルースハープ献奏 10.000円
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葬儀費用計 320.000円(あんしんサポート集金額)
次回『搬送中に搬送依頼。暴風雨で午後7時の湯かん間に合わず』
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