結局、全てを僕に任せてくれる事で事前相談は済みました。 その翌日


から家族全員で病院に通い続けた事もあってか、お父さんは余命期日


3週間を過ぎてさらに1か月頑張ったのです。 11月の終わりに初めて


来社されてから2か月後の1月下旬、身体の中にあった全ての精力と


気力を使い果たしたかのようにお父さんは逝ったのです。


その葬儀で作った綿衣裳が男女どちらでも使える『観音様』の姿でした。


それを見た信心深いお婆ちゃんが私の時も絶対にこの支度にして欲しい


と言っていた姿であり、それは白衣観音のすがたです。


話しをしながら到着した病院から自宅に搬送して部屋にご安置します。


1年前に葬儀をした隣の家ですが、1年前と同じように自宅葬儀です。


わずか1年前は笑顔で話をしていた方が、今は布団の中で目をつむって


います。 今でも話し声や笑い声が分かる人の葬儀・・・ 最近あんしん


サポートで増えているパターンです。 あんしんサポートの葬儀を実際に


見ていた家族、親族、隣保、友人からの依頼だからです。 


我々が故人の声や雰囲気を知らないのが普通なだけに、知っている人


話しをした人の死は、またいつもと違った感覚になります。 


安置から2時間後、ドライアイス処置である程度まで冷えると、眠ったよ


うな化粧と整髪をします。 祭壇にはお婆ちゃんが好きだった花を飾って


葬儀前日にはみんなで身体の手足を拭いて湯かんの儀を済ませてから、


白装束をしっかり着せて納棺の儀を行い、お婆ちゃんの希望していた姿


観音様の綿衣裳を身にまといました。 明日の葬儀準備が全て完了し


お茶を頂いている時「お婆ちゃんの信仰心は人並み以上だけど、何かの


理由があったの?」そう聞く僕に1年前の喪主である娘さんが答えます。


「私が原因なんですよ。 子供の頃、顔の垂れ下がっちゃう原因不明の


病になった時、ある宗教者の方が家の中にあってはならぬ掛軸があって


それを供養して、あるべき場所に納めれば治ると言われて その通りに


したら私の顔も治ったのがきっかけです」というのです。 それが本当に


治った要因かどうかは別として、厚い信仰心を持つに充分な経験です。


信仰心とはそれが正しいかどうかでなく、科学的な証明うんぬんでもなく、


信じた事により、心の底から湧き上がるちからが大切!という事なのだろ


うと思えたのです。 その意味では我々も同じだとも思いました。


少額年金で生活する人達が、自分の人生を楽しめるようにする為にも


自身の終幕後、葬儀費用を明確にすることで、それ以外のお金は全て


人生を楽しむ為に使えるようにしたり、お金が無い人達には国保にさえ


入っていれば支給される葬祭費5万円だけで火葬できるシステムを作り


実行継続してゆく事が、老人を中心にした弱者支援に繋がっている。


その自負が、たとえ利益が無くても何とか続けていこうとする意欲になり、


実際に喜んでくれる沢山の人達を見たり、ずっと心配していたけど人に


聞くことも出来ず、どうしようかと思っていたところに、あんしんサポートが


出来て安心したし、本当にありがたい。 自分達のような人は沢山いる


から これからも頑張ってください。 パンフレットなら私達が配りますよ。


などと言ってくださる沢山の人達に支えられながら、人の役に立てている


のだから頑張らねばと思う僕らの心は、お婆ちゃんの中にあった絶対的な


信仰心と、どこか似ているのかもしれません。



葬儀について・・・我想う


葬儀について・・・我想う




【葬儀費用】


自宅葬パック         189.000円(一般葬儀一式)
自宅祭壇生花        45.000円
清め料理    25名分   57.750円
香典返礼品    46個  118.282円(25%割引)
---------------------------------------------------------
葬儀費用計         410.032円(あんしんサポート集金額)

---------------------------------------------------------
別途支払い
斎場使用料           3.000円(火葬待合室)
斎場飲物             4.480円(斎場売店支払い)
---------------------------------------------------------


※ 市民の火葬は無料地域です


↓↓↓↓
にほんブログ村 その他生活ブログ 葬儀・法事(個人)へ 
にほんブログ村


僕自身がひとつひとつの葬儀を確認・反省・向上する為に書く実践日誌ですが、

これから葬儀を
経験される方々が後悔の無い葬儀の役に立つ事が出来たら


との思いを込めて書いています。 宜しければクリックをお願いします