まずは子供達に小声で確認します「息子三人で30万円位出せる?」


すると「はい そのくらいなら何とか・・・なっ!」と三人で顔を見合わせて


お互いが首を縦に振ったのを確認すると、今度は大きな声で言います。


「すみません ちょっと聞いて貰えますか?」部屋全体が静かぁになって


僕のほうを見ています。「この状態ではいつまで立っても決まらないから


家族親族で50万円用意してください。その50万円で『葬儀会場費』


『祭壇生花』『葬具一式』『湯かん納棺の儀』『綿衣裳』それに僧侶に


『戒名・本葬経・初七日法要経・釜前経』までと、食事までの用意は


出来ませんが『おにぎり50個』も用意しましょう。 分かりやすく言うと、


清めの食事だけは無いけど、あとは普通の葬儀で、お坊さんも来るし


居士戒名も付けて、お経もあげてくれるってことですが、いかがですか?」


すると、最初に電話をくれた人が「ほんと? それ全部で50万円!?」


「はい 細かい計算はしていませんが何とかします」 この一言で決定。


葬儀後、支払いに来てくれた息子さんが言うには、息子達三人は一人


6万円程度で済んだと言っていました。


【総額50万円葬儀】の内容を改めて書くと


・病院から自宅搬送して安置し線香具一式(ドライアイス2回)


・死亡診断書提出代行(式場手配含む)


・湯かん、納棺の儀(白装束、死化粧、綿衣裳)


・自宅~斎場までの霊柩車


・斎場使用料(式場・火葬中の待合室)


・祭壇生花(施主花一対含む)


・祭壇供物(灯篭三種三対・キラキラ回転灯一対・砂糖盛一対)


・果物盛一対


・遺影写真(四切額付)


・司会者1名、アシスタント2名、男性スタッフ2名、他スタッフ


・白布棺6.25尺  ・骨壺7寸銀張箱付


・僧侶(居士戒名・本葬経・初七日法要教・釜前経)


・おにぎり50個


・門標看板類一式


・受付具一式・・・そして消費税まで全て込々50万円でした。


写真の葬儀を見て貰えば分かるように、あんしんサポートでは極一般


的な葬儀ということです。 でもいつもこんな事をする訳ではありません。


夜中に親族の話し合いがつかず、息子達三人は困り果てたような顔、


最初に電話をしてくれた人も申し訳無さそうな顔はしますが、自分より


年長者の意見が強く、ほとほと困ったような様子だった為、苦肉の策と


しての提案であったことをご承知おきください。 


火葬だけでも、式をする葬儀でも、親族の皆さんがお互いに歩み寄って


決まったものであれば、何でも良いと思いますが、各々は故人の為にと


思って集まったのに、もめたのでは故人が浮かばれません。 それと前に


書いたように『家族に後悔をさせたくない』という事と『家族に寂しい思


いをさせたくない』というのが、あんしんサポートの理念だからです。


葬儀当日、葬儀しなきゃ派の叔父さん叔母さん方からは「どうなること


かと思いましたが思っていた以上に立派な葬儀になりました。ほんとうに


ありがとうございました」と感謝の言葉を数名から頂きましたし、息子さん


達からも「色々ご迷惑をお掛けしましたが、ありがとうございました」との


言葉が笑顔の中から出たので・・・これで良かったってことでしょう。


ここでひとつ学んで欲しいのは、息子達だけでも事前にしっかり相談を


しておけば、それが火葬だけの葬儀であっても何とかなったでしょう。


うるさい親戚がいたとしても、別の親戚から手を打つこともできるからで、


もし、火葬だけが難しい場合でも、火葬をベースにした葬儀を作ること


だって可能だったということです。 面倒なことや、大変なことだからって


後回しにしていると、その結果はもっと大変になる事もあるってことです。



葬儀について・・・我想う


葬儀について・・・我想う



葬儀について・・・我想う



葬儀について・・・我想う




次回は『午前2時葬家を出てから2時間30分後に別の搬送依頼』


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経験される方々が後悔の無い葬儀の役に立つ事が出来たら


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