化粧をした故人に白装束と呼ばれる旅支度を足袋・脚絆・手甲・天冠
頭陀袋・数珠・一重の着物と全てしっかり結んで身支度を整えて納棺。
お気に入りの洋服を掛け・三途の川の渡し賃六文銭を頭陀袋に入れて
掛布団を家族全員で掛ける。 納棺した故人に真綿で衣裳付けをする。
男性は日本男子の正装である紋服姿に対し、女性はなぜか白無垢姿
なのです。 なぜ綿帽子を被った白無垢なのか? 初めて見た時からの
疑問でしたが、納棺師を依頼しているあいだは黙っていました。
白無垢はあくまでも花嫁姿だから、別の支度に・・・と言ったところで他の
支度なんて無いのが分かっていたからです。 白無垢姿に代わる支度が
整ったのは、それから3年後で出来上がったのは『観音様の姿』です。
自分で考えた綿衣裳なので、当然オリジナルの姿でもあります。
綿衣裳が出来上がった故人は綺麗です。初めて見た人は感動ものだと
思います。 が、綿付けをしている納棺師の作業には初めて見た時から
疑問を感じました。1辺が1mもある一枚板状の真綿を手で裂きながら
衣裳の形に整えていくのですが、時間も掛かるし 人によって仕上がりの
良し悪しも変わってきます。 なのに何故この場で裂いて作るのだろう?
何回も見ているうちに分かってきたのは、納棺師が『凄い!』と言われる
からか?と思うようになりました。 綺麗!と言われる事に否定しませんが
凄い!と言われる必要は感じません。 なぜなら僕の理想とする納棺師
とは『やたら葬儀に詳しい親戚のおっちゃんがする納棺師』だからです。
湯かん、納棺の儀の場に必要なのは、緊張や尊敬の空気では無くって
人としての温かみのある家族だけの集まりのような空気だと思うからです。
そこで、あんしんサポートでは一度事務所で綿衣裳を作ってから剥がし
本番は故人の布団の上に掛けて仕上げる方法をとっています。 その
理由として①時間が早い ②仕上がりで良し悪し差が少なく綺麗という
最も大切なポイントがクリアし易いからです。 司会者にも同じ事が言え
ますが、司会とは葬儀告別式の時間をスムースに流れさせる事が仕事
であり、お経が長引いた時は?列席が多過ぎて時間が掛かり過ぎる時
にはどうするか? 逆に時間が余りそうな時はどう対応するか等的確に
対応できる人がプロの司会者であり、自分の話に酔っているかのように
しゃべるのが司会者ではありません。 葬儀社とは、依頼された葬儀を
内容だけでなく、費用の点も含めて家族に後悔させず、家族の立場で
最初から最後まで滞りなく管理監督、施行するのが葬儀社だと思って
いままで葬儀施行をしてきたのが、あんしんサポートなのです。
今回のように6日間自宅で安置という葬儀は多くありませんが、それでも
引き受けた以上は、最後まで家族親族に違和感無く進んでこそ、家族
らが何の疑問も持たずに葬儀終了できれば合格だと思っています。
今回の葬儀では、死化粧をする時期はいつが良いか!? 化粧方法が
オリジナル化したのはいつだったか・・・更には綿衣裳のことまでも思い出
させてくれた葬儀でもありました。
【葬儀費用】
県民葬パック 372.500円(一般葬儀一式)
ドライアイス1回分 8.400円(6日間で3回分使用)
清め料理 30名分 69.300円
香典返礼品 150個 203.175円(25%割引)
会葬礼状 150組 10.500円(50組サービス)
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葬儀費用計 663.875円(あんしんサポート集金額)
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別途支払い
斎場使用料 32.000円(前橋市へ支払い)
斎場飲物 7.660円(斎場売店支払い)
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※ 市民の火葬は無料地域です
次回『叔母の葬儀』です ・・・つづく
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