単純に不思議に思ったのは、安置したらすぐに・・・とはいかないとしても
翌日には化粧すれば良いのに、なんで葬儀前日の湯かん・納棺の儀の
直前まで素顔のまま置くの??って事でしたが、皆さんも僕と同じように
思いませんでしたか? でしょ?誰だって思うよね。 だから言いました。
「なんですぐに化粧してあげないの?故人が話せるとしたら 女性だもん
絶対に早く綺麗にしてくださいって言うよ。 なのに何で湯かん直前まで
してあげないの?」 ってね。 そしたら返事は「言ってる事は分かるけど
そうなると納棺師費用が倍になっちゃうでしょ」だったのです。
なんだかなぁ・・分かったような、分からんような返答だと思いませんか?
ようするに、費用が掛かるから数日間は素顔のままで仕方ないってこと
なのでしょうが、これを聞いた僕は「化粧に納棺師を依頼すれば費用は
倍額って事だけど・・・化粧だけは安置直後にできるようなシステムには
出来ないのだろうか? という思いと、他の葬儀費用を多少削ってでも
女性の時は『化粧』と『整髪』だけは早く施術してあげるべきでは!?
と思ったのです。 と同時に僕は美容師ではありませんが、20年ほど前
都内の有名メイクアップアーチストの所まで通ってメイク技術を身に付け
当社の美容技術者に教えていた事があるのですから、その辺の納棺師
より化粧の技術レベルは高いはず。 なら依頼するより自分で化粧した
ほうが良いのでは?と思い始めました。 ただ、この時点では納棺師の
仕事はできませんでしたから、化粧も納棺師にお願いしておき、自分で
納棺師ができるようになったら、その時は搬送直後に死化粧をしよう!
と決めたのです。 それからの葬儀では納棺師の行う化粧を注意深く
見るようになりました。 すると『化粧』だけでなく『綿衣裳』と呼ばれる
真綿で故人の身体の上に掛けるように作る『男性の紋服姿』と女性の
『白無垢姿』にもいくつかの疑問が見えてきたのです。
①死化粧とは目をつむって横になった人への化粧なのに・・・
②紋服姿は理解できるけど、何で故人が白無垢なの?・・・
③一枚の平打真綿を手で裂きながら綿衣裳を作るのはなぜ?・・・
こんな疑問が生まれてきたのです。 ・・・つづく
次回『オリジナルの化粧方法・綿衣裳の作り方と出来上がりの姿』です
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