息子である彼は、卒業以来10年あまり美容師をしており、最初に勤務
したのは僕の経営する美容室でした。 彼が自宅で見てきた父親は半分
兄弟のような感覚でもあり、友人達の父親と比べると相談し易い父親で
あったようですが、経営者としての父親は妥協せず、仕事になると非常に
厳しくて、言ってる事は理解できるけど、理想論だろ!って思っていたと
最近になって聞かされました。 彼の家庭事情もあり当社を退社してから
美容材料商、その後再び美容師として勤務しましたが、神経性の頭皮
湿疹がひどくなり、退社を考え始めた頃、彼を一番可愛がってくれた人
である爺ちゃんの葬儀となったのです。 葬儀の数日間、彼は客観的な
目で葬儀をする我々を見て、仕事としての興味が湧いたのでしょう。
その後、何度か食事をしながら彼の仕事である美容師として仕事に対
する姿勢の話や、仲間の美容師との会話等を聞いていると、父親の僕と
同じような感覚で仕事をしている部分がある事に気づきました。
① お客様に喜んで貰うには、その人が本音を言えるだけのコミュニケー
ションが必要であり、初来店のお客様でも帰りには数年来のお客様って
感じで帰る人が沢山いること。
② 人ができる事なら、自分だってできるはず・・・という考え方ができる事
そして、出来るまで訓練するという姿勢を持っているらしい事
ようするに『人が喜ぶ姿を見て喜べる自分がいる』タイプの人間だということ
さらに『人とのコミュニケーションが早い』という点も似ているようです。
僕の家族が仕事に入るってのは、千明にとってやり難い場合もあるので、
何となくそんな話題を振ってみると千明は賛成のようです。
多分、同じような考え方のできる若い世代の人間を探すのが大変なのは
分かっているのでしょう。 そんな訳で、息子にもその事を告げ、9月からは
葬儀の仕事にも携わってみる事になっています。 ただし、葬儀の仕事は
できる人と 生理的に出来ない人に分かれるはずです。
その点、彼が生理的に駄目な場合は白紙に戻るのですが、もし我々と
同じような感覚の持ち主であったら、あんしんサポートはまた一歩大きな
前進をすることなります。
余談ですが、この時期に美容室設立で借り入れた資金返済が終了する
ことと、あんしんサポートに安置施設が必要な時期が重なったこと。
息子が美容師を辞める時期が8月一杯であることなど、様々な流れが
同じ方向を向いているように思えます。 ・・・づづく
次回『春先とはいえ逝去から葬儀まで6日間安置の葬儀』です
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