この仕事をしていると、人の終幕がいつ訪れるのか全く分からない現実にも


何度となく遭遇しますし、自分と同年代が突然の終幕・・・ そんな場面に


遭遇すると『明日は我が身か』とも思ったりするのが本音です。


その度に考えるのが、万が一のあとで、あんしんサポートはどうなるだろう?


という事です。  法人設立前から自分と一緒に歩んで来た千明ですが、


一人ではどうにもならないだろうし、あんしんサポートがあるからと安堵した


会員さん達はどうする? やっぱ代表者の責任として万が一に備えるべき


であり、それが当たり前の行動なのは明白です。 ただ次世代を託せる人


って何処にいる? 誰がいる? これが大問題なのです。


千明の担当している仕事は、そのままで良いけど僕が担当している部分の


仕事を受け継いでくれる人・・・将来の展望や、企画、様々なシステムの


改革は理事さんや、応援してくれる方々と相談しながら進めていけば良い


と思いますが、まず『搬送』『安置』『死化粧』『納棺師』『葬儀監督』等作業


として学べばできる仕事と『打合せ』や『納棺時の話』はマニュアルで何とか


なる部分ではありません。 


『あんしんサポートの打合せ』に関して言えば・・・


初めて会った喪主や家族と最短15分、最長でも1時間ほどで、相手が


本音を語ってくれるくらいに打ち解けてくれる事が、家族目線の葬儀であり


家族が後悔しない葬儀に繋がるからです。


また『湯かん納棺の儀』ではキリッとはしていますが、何処か冷たい印象の


納棺師だったり、綿衣裳をその場で裂いて作る姿は、仕事自慢か?とも


思えたりするのです。 あくまでも僕の場合ですが、そんな事より大切にし


ているのが『葬儀にやたら詳しい親戚の叔父さんがしている納棺師』という


感じが最高だと思っています。 儀式儀式しているより、本当に近しい人


達が故人を偲んで行う感覚、時に泣き、時に笑いがあったとしても家族の


温かみが感じられる湯かん納棺にしたいのです。 また時々、菩提寺から


十三仏の掛け軸が貸し出される事もありますが、その説明をする住職って


殆どいませんので、家族は何も分からないまま掛けておくのです。 だから


その掛け軸に描いてある十三仏の説明や、守り刀、枕団子、末期の水、


仏壇や墓とは、無から無と輪廻転生など様々な話しを、その時々で行う


のがあんしんサポート流の納棺師です。


マニュアルで覚える事も出来ましょうが、真から考えてする言動と、覚えた


マニュアルで行う言動では全く別のものであり、家族親族に伝わるものが


違います。 もっと言えば、あんしんサポートの葬儀そのものが違っちゃうと


言っても過言ではありません。 


今のあんしんサポートは創世記だからこそ、いつも同じ考え方のできる人で


土台を築いていく必要があります。 それには一般法人のように血縁者が


継いでいく事より、考え方の近い人達が受け継ぐ事のほうが利用者には


必要な事であり、あんしんサポート設立の初心から外れず前進できます。


設立当初からずっと抱えてきた問題であり、いくら考えても正解の出ない


難問でしたが、その回答のひとつとして浮上してきたのが前回の話しにも


出てきた息子の存在なのです。 ・・・つづく


次回は『父の背中を見てきた息子だったと、初めて知る父親』・・・つづく


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