みなさんこんにちは。

技工士の飯塚です。

 

今回は「セラミックス系材料」

まぁセラミックス系材料と言っても全てはちょっとキツイので、その中で医院で使用している

「切削加工用セラミックス」について少し。

 

まず従来型セラミックス材料に求められる性質とは・・・。

セラミックスは審美性が高く、科学的にも安定であることから、歯冠修復材料として望ましい性質をもっていますウインク

当初修復用セラミック材料として用いられた歯科用陶材は、曲げ強度や粘り強さで不十分な点もあり、金属製の下部構造の被覆に限定されてました。

これがメタルボンドってやつです。

現在では、下部構造または修復物全体を一体の材料で製作したモノリシックな修復物もセラミックで製作可能になってるんです。

 

さてでは医院で使用している切削加工用セラミックスは何があるのか・・・。

① 長石系ガラスセラミックス

 ガラスセラミックスブロック全体の中では低い値(強度等)ですが、切削時間が早い・・・熱処理不要と、ミリングのみでも良好な色調再現性がメリット。

必要に応じてステインもできます。

 

② ニケイ酸リチウム系ガラスセラミックス

 ニケイ酸リチウムガラスセラミックスブロック・・・代表されるのはe-maxと呼ばれるもの。

ブロックの色調は青紫で、加熱処理後には歯冠色になります。

これね・・・初めての時は「えっ❓」ってなりましたねガーン

青紫のインレーって・・・誰が入れんの❓ とwww

強度は長石系よりグンっと上がりますウインク

 

③ 高密度結晶体セラミックス

 高密度結晶体であるジルコニアは、内部の欠陥や気泡が極めて少ない多結晶体。

これも削り出し直後はチョークのように脆いもの。

指で簡単に壊せます。 壊しませんけどねてへぺろ

ただ加熱処理後は、まぁ~これ硬い。

 

これらのガラスセラミックス・・・透明度は優れ審美性は良好、摩耗しにくく透光性にも優れ、比較的科学変化を起こしにくい

いい事だらけなんですが、金属と比較してみると、強い圧縮力には耐えるものの、引っ張りや曲げなどに弱く破折しやすい・・・

硬すぎるが故に脆いという弱点もあるんです・・・

 

その他もまだまだ使った事のない切削加工用セラミックスはありますが、使う機会があればまたその時にウインク