皆さんこんにちは。
技工士の飯塚です。
前回は3Dプリンター奮闘中ってことで、3Dプリンターあるあるや、デジタルにもてあそばれていることでしたね。
今回は歯科材料の進化…その中でジルコニアについて少し。
歯科材料は歯科治療の進化とともに進化してきました。
その進化についていくつかの例が
①クラウンやブリッジの材料
②充填剤
③インプラントの材料
まぁ一部の例ですけど…この中でクラウンとブリッジの材料について。
元々クラウンやブリッジの材料として、金属製のものが一般的でした。
そこから見た目の美しさを求める患者さんの要望に応えるべく、セラミックスやジルコニアなどの陶磁器製の材料が開発されました。
この材料は、天然歯に近い透明感や自然な白さを再現できます。
このメタルセラミックス(メタルボンド)、金属とセラミックス(陶器)を組み合わせた歯科材料です。
金属の部分で歯の形状を保護して、セラミック部分で審美的な外観を提供するもの。
このメタルセラミックスの利点…金属フレームの強度とセラミックスの高い審美性を組み合わせることができる
ただデメリットもあります…金属部分が見えてしまったり、セラミックスの割れや欠けのリスクもあります
ここ何年かで、歯科材料も飛躍的に進化して、メタルセラミックスよりも審美性に優れたオールセラミックやジルコニアなどが出てきました。
金属を使用しないため、メタルセラミックスよりも見た目はいいです。
しかもメタルセラミックスよりも手技にかかる時間は減り、撮影…設計…削りだしまではデジタルだし
ホント楽になりましたよ…昔のあの苦労は何だったのか…ってくらいwww
でもね、このジルコニアだって完璧ではないんです。
高い強度と耐久性を持つジルコニアですが、デメリットとしたら強度が高い一方、割れやすいという特徴もあるんです。
メタルセラミックスだったら万が一ヒビや割れがあっても、再度焼けば直ってしまいますが…。
ジルコニアはヒビが出たらもうダメ…無理…直せません…スイマセン。
あとはお値段が高いと…。
今後このデジタル…オーバーテクノロジーで終わるのか、さらなる進化を遂げるのか…
どっちにしても、もてあそばれるの目に見えてんですけどね