みなさんこんにちはコスモス

いつまでも暑い日が続きますね・・・

コロナもインフルエンザも軒並み患者さんが増えているようです。

もう一度、手洗いうがいなど基本的な感染予防対策を心掛けましょう。

 

今回は食生活歯の健康について考えてみたいと思います。

むし歯や歯周病を予防する事が歯の健康を保つポイントとなります。

 

むし歯や歯周病の原因はプラーク(歯垢)で細菌の塊です。

歯ブラシなどの清掃器具を使用し、プラークコントロールするホームケアーと、定期的に検診とクリーニングを行うプロフェッショナルケアーを併用することがとても重要になります。

その上で、どんな食生活に気を付ければ、より歯の健康を保てるかについてお話していきます。

 

1 口腔内環境

 a)時間

◉間食を減らす

間食が多いほどプラークが溜まります。

ダラダラ食いも同様です。

常にお口の中に食べ物がある状態は、唾液の緩衝能が働きにくくなるため、むし歯のリスクが高くなります。

※お口の中のpHは中性ですが、食べ物が入ると酸性に傾きます。唾液の働きで、元のpHに戻すことを唾液の緩衝能と言います。

◉寝る前に食べない

睡眠中は唾液の分泌量が少なくなり、自浄作用が低下するためむし歯のリスクが高くなります。

 

b)種類

◉糖質の摂取

砂糖をむし歯菌が分解することにより酸が発生、酸が歯を溶かしむし歯になります。

白砂糖などはなるべく摂取しないように心掛け、炭水化物の摂取の仕方にも注意しましょう。

歯周病と糖分にも密接な関係があります。

歯周病菌の繁殖は糖分によって活性化し、進行を早めます。

◉酸性食品の摂取

酸が歯を溶かします。

◉軟らかい食べ物

噛む回数が少なくなる事で、唾液の分泌量が減って自浄作用が低下します。

軟らかいものは、歯に長い間付着している事が多いこともむし歯の原因になります。代表的な食べ物にパンやパスタ、クッキーなどがあげられます。それらは停滞性食品とよばれます。

反対に繊維質を多く含む食品は清掃性食品とよばれ、人参、ごぼうレタスなどが代表的な食品となります。軟らかい食べ物を食べた後、積極的に清掃性食品を摂るように心掛けましょう。

あっ!!清掃性食品を食べたから歯磨きをしなくても大丈夫ということではありませんので・・・

 

2 歯の質

丈夫な歯を保つためには・・・

a)カルシウム、リン、マグネシウムなどのミネラルを摂取

◉カルシウム

一般的に骨密度は20歳をピークに減っていきます。

強い骨を維持するためには、生涯を通してカルシウムの摂取は欠かせません。

多く含む食品

乳製品・・・・・牛乳、チーズ    吸収率50%

小魚                  吸収率30%

野菜・・・・・・・小松菜        吸収率20%

◉リン

体内に存在するリンの80~85%はカルシウムやマグネシウム

と結合し骨や歯を形成しています。

多く含む食品

肉類・・・・・レバー

乳製品・・・・チーズ

卵・・・・・卵黄

◉マグネシウム

体内に存在するマグネシウムの60~65%は骨に存在します。

多く含む食品

アーモンド  玄米  大豆

 

b)良質なタンパク質の摂取

タンパク質は体を作る最も重要な構成成分です。

人体は20種類のアミノ酸で構成されますが、その中の9種類は体内で合成できないため、食事から摂取しなければなりません。

その9種類を必須アミノ酸と呼び、適切な割合で含むものを良質タンパク質とよびます。

魚介類・・・・・マグロ、鮭

肉類・・・・・牛肉の赤身、豚ロース、鶏ささみ

大豆  卵(鶏卵)  乳製品

 

c)ビタミン類の摂取

◉ビタミンA

エナメル質の強化

多く含む食品

肉類・・・・・豚レバー

魚介類・・・・・うなぎ

野菜・・・・・人参 かぼちゃ

◉ビタミンC

象牙質の形成

多く含む食品

野菜や果物・・・・・ピーマン

イモ類・・・・・ジャガイモ

◉ビタミンD

成長促進

骨や歯にカルシウムの沈着を促すビタミン

魚介類・・・・・鮭 ブリ 

キノコ類・・・・きくらげ

これらをバランスよく献立し、できれば一汁三菜を心掛けるのが理想です。

ただし、サプリメント等で過剰に摂取すると思わぬ弊害があらわれるので気を付けましょう。

 

 

歯科衛生士 kayo