私の家では、親子の犬を3匹飼っています。

母犬は元保護犬です。

10歳を過ぎたあたりから、3匹とも歯周病になってしまったようです。

 

その内の1匹は、歯周病が進行してしまい、獣医で何本か抜いてもらいました。

動物にとって歯は人間以上に大切なようです。

3匹の中で1番強かったのに、歯を抜いたとたんに威勢が悪くなりました。

食べ物を噛む以外に、威厳を保つためにも必要なようです。

 

ご存じのように、歯周病の原因は、歯の周りに付着したプラークという細菌の塊です。

プラークを付けたままにすると、それが硬い歯石となり、歯肉に炎症を起こし、骨を溶かして行き、ひどくなると歯が抜けてしまいます。

これは犬も同じです。

症状としては

・歯垢・歯石の蓄積に伴う口臭

・顔が腫れる

・歯を気にする、食事の際に痛がる

・くしゃみ・鼻水が出る(歯周病が進行し副鼻腔炎を併発していると思われます)

などがあるようです。

 

歯周病は遺伝的なものもありますが、基本的に砂糖が入った食べ物が好きな人や、プラークコントロールを怠っている人がなりやすいです。

食べているものを欲しがると、犬についつい与えてしまいます。

人間と同じで、犬も甘いものが好きなようです。

甘いものを食べさせているうちに、歯石がたくさん付いて、歯周病になってしまうようです。

統計はありませんが、飼い主が甘いものが好きなほど、犬が歯周病になるリスクは高くなるのではないかと思います。

 

人間は歯ブラシでプラークを取り除くことができますが、当然のことながら犬にはできません。

1度歯石が付いたら、積重なるようにして歯石が大きくなって行き、全身麻酔をして獣医に取ってもらわなければいけなくなります。

これは犬にとって、大きなストレスになります。

 

ドッグフードだけなら、プラークはそれほど付かないと考えられます。

犬を飼っている人は、どんなに欲しがっても、砂糖が入った食べ物は与えないよう注意して下さい。  

                                   周治