歯を失うことは、生活の質を低下させる大きな問題です。しかし、現代の歯科医療技術により、インプラント治療を受けることで、自然な噛み合わせや見た目を取り戻すことができるようになりました。


しかしタイトルにもあるように、良い歯医者を見つけるのは難しいですよね。

 

今回はインプラント治療を受けるにあたり、良い歯医者を見分ける方法を歯科医師の立場で考えてみました。

あくまで私個人の見解なので、他の意見を持つ方も当然いると思います。ひとつの考え方として参考にしてもらえたら幸いです。

お近くの歯医者さんが以下の点に該当しているか確認してみてください。

①専門性の高い歯科医師がいること


インプラントの分野であれば、日本口腔インプラント学会専門医や指導医がいることが望ましいです。海外のインプラント学会でも専門医や認定医といった制(EAO、ICOI等)度がありますので参考にしてください。これに関しては歯科に限らず医科の場合でも重要な判断基準だと思います。私自身も病院を探す際は、その分野において学会に認定されている専門医の先生がいるかどうかをひとつの基準にしています。


②歯科麻酔科医がいること

 

インプラントは外科手術を伴うため、全身の状態を見ながら手術を行うことが重要です。歯科麻酔科医がいることでそれ可能になり、静脈内鎮静法という方法で手術を受けることも可能となります。

静脈内鎮静法は半分眠った状態で手術を行うことでリラックスした状態で楽に手術が受けられます。私も痛みに対する恐怖心が強いため、もしインプラント手術を受ける場合は絶対に静脈内鎮静法で受けたいと思っています。


③手術専用の手術室があること


手術室があることも非常に重要です。歯科医院では歯を削ったり、超音波を用いて口腔清掃を行ったりと、目に見えない粉塵がたくさん飛び交っています。手術部位にそういった異物が入ると感染の原因となります。そのため、インプラント手術を行う際は手術室の有無を調べるようにしてみてください。

④医院が清潔であること
歯科医院に限らず、医院の清掃、感染対策が行き届いていることは非常に重要です。

あとは実際に歯科医院に行ってみて、先生との相性や信頼できる先生であるかどうかを直接話して判断するしかありません。カウンセリングにしっかりと時間をかけてくれるところが良いのではないでしょうか。

今回の記事が参考になれば幸いです。



歯科医師:井汲玲雄