こんにちは
4月になり新しい年度がスタートしました。
今年の冬は例年に比べ少し寒かった為か、高崎ではまだ桜を楽しむ事が出来ます
さて今回は歯科で主に使用される『麻酔』についてお話しします。
『麻酔』いわゆる『注射』
私が知る限り、好きな方、得意な方はいないと思います。
痛い、怖いなど悪いイメージが多い処置ですよね。
それでも、むし歯が大きかったり、歯を抜くなど外科的治療が必要な場合は避けることが出来ない処置です。
患者様が少しでも安心して治療が行える様に、当院で行っている麻酔を紹介します。
局所麻酔法
体の一部分にのみ麻酔薬を浸透させ、麻酔薬が作用した部分の痛みの感覚を失わせる方法。
ほとんどの歯科医院で行われている麻酔法です。
歯科医院の場合局所麻酔法は、表面麻酔・浸潤麻酔・伝達麻酔の3種類があります。
表面麻酔
麻酔薬を歯肉に塗って表面部分の感覚を麻痺させる方法です。
歯そのものに麻酔は効きませんが、麻酔の注射を行う前に表面麻酔を塗布することで、注射の針を刺した時の痛みを軽減させます。
浸潤麻酔
治療を行う部分の痛みを取るため、麻酔薬を治療を行う歯の周囲の歯肉に注射する方法です。歯科で麻酔と言ったらこの方法です。
当院では、以前に比べ細い針を使用したり、電動式の注射器を使用する事により、注射針の挿入時の痛みを軽減するようにしています。
使用する麻酔の量にもよりますが、2~3時間麻酔の効果が続きます。
伝達麻酔
下顎を通る太い神経の近くに麻酔薬を注射することで、広範囲で麻酔薬の効果を得る事が出来る方法です。
下の奥歯は麻酔が効きにくい場所です。
浸潤麻酔では麻酔が効きにくい場合や、下の親知らずを抜歯する際などに用いる事があります。
浸潤麻酔に比べ、麻酔の効いている時間が長く、麻酔の効き目も強く、唇・舌のしびれも伴います。
4~6時間と長い時間麻酔が効きます。
麻酔が効いている間は感覚が鈍くなるため、口の中の粘膜や舌を誤って噛んでしまったり、熱い物で火傷をする事も考えられるため飲食は避けた方がいいでしょう。
また、現在使用される局所麻酔薬は安全性も高く、アレルギー反応を起こすようなことはほとんどありませんが、麻酔をされる恐怖感や緊張感などのメンタル的な影響で、ドキドキしたり、気分が悪くなったりする事もあります。
麻酔をされる際はなるべく体の力を抜きリラックスしましょう。
また歯科治療が苦手、口の中に器具が入ると嘔吐反射が出てしまう…など歯科治療に不安がある方、インプラント手術を行う方などは『静脈内鎮静法』も行っています。
この麻酔法は点滴で静脈からリラックスさせる薬を入れることにより、半分眠ったような状態でリラックスして治療が受けられます。
全身麻酔と違い、意識がなくなることは無く、呼びかけにも応答できます。
治療前に問診を行い、全身管理モニターで使用する薬の量を確認しながら治療を行います。
静脈内鎮静法を行った後は、十分に回復するまで体のふらつきや眠気が残ります。院内で薬が覚めた状態になるまでお休み頂きます。
また術後は、自動車や自転車・バイクなどの運転はできません。
治療に不安がある方は相談してみて下さいね。
まん延防止等重点処置が解除になり久々に公園の桜を見ながらランチに行って来ました。
天気がいまいちでしたが、満開の桜がとてもキレイでホッコリしました
by.いぐ