第1話                     6年ぶりのフル。産後うつを経験した私が   Six Star Finisherを目指した理由


いつかは走ってみたい。
マラソンを始めた20年前から、ずっと心の中にあったのが「Abbott World Marathon Majors(世界6大マラソン)」でした。

世界のトップランナーが集まり、多くの市民ランナーが憧れる6大マラソン。

Tokyo Marathon
Boston Marathon
London Marathon
Berlin Marathon
Chicago Marathon
New York City Marathon

その6つを完走すると「Six Star Finisher」として認定されます。(2025年からシドニーマラソンが加わり、7大メジャーとなる動きもありますが、現時点でもこの6大会の走破はひとつの大きな目標となっています。)

私にとっては、ただマラソンを走るというより、「人生で一度は挑戦してみたい夢」のような存在でした。

でも現実は、そんなに簡単ではありません。

子育てに、仕事、日々のバタバタした生活。
時間もお金もかかりますし、海外遠征となれば家族の協力がどうしても欠かせません。

さらに、私には長いブランクがありました。
最後にフルマラソンを走ったのは2020年の愛媛マラソン。当時のPB(自己ベスト)は3時間17分です。



その直後、コロナ禍になり、様々なことに規制がかかりました。落ち着いてからも、当時は医療従事者だったこともあって、マラソン大会への参加はずっと自粛していました。

その後、40歳を過ぎてからの妊娠と出産。
体重が5キロ減ってしまい、さらに長い間、産後うつも経験しました。

気力、体力が落ちてしまって、「自分らしさ」を見失いそうになる日々。そんな苦しい時期でも、ランニングだけは別でした。

タイムもフォームも何も気にせず、ただ外を走る。
その時間だけは、本来の自分を取り戻せる感覚がありました。
走ることに救われていたんだと思います。

だからこそ、心の奥にしまっていた「いつか6大マラソンを走りたい」という気持ちが、また少しずつ動き始めました。

そんなある日、何気なく主人にその夢を話したところ・・・

「行ってきたら?」

と、まさかの一言。

聞き間違いかと思って、3回聞き直しました(笑)

でもその一言がきっかけで、ずっと遠くにあった夢が、一気に「目標」へと変わりました。

年齢やブランク、産後の体調、家庭と仕事の両立。
もちろん、不安がないわけではありません。
それでも

「今やらなかったら、きっとまた先送りにする」

「やれるチャンスがある時に、やりたいことに挑戦したい!」

そう心に決めて、6大マラソン制覇への一歩を踏み出すことにしました。

最初のレースは、ロンドンマラソン 2026

ここから私の「Six Star Finisherへの道」がスタートしました。


        この時点では、最大の相棒だったシューズ