先日、PERSONZのライブのあと、電車の中でナンパされた。
人生初の出来事である。
お相手はとてもおしゃれなおじさまで、多分60代後半から70代くらい。
「あなた、目黒でしょ。会ったことあるんだよ」
この一言から始まった。
申し訳ないが、さっぱり記憶にないし
まあ、ナンパの常套手段だろう、と
にっこり笑って「そうなんですね、ありがとうございます」と返事をしておいた。
おじさま、引く気はない模様。
「どう、このあとお酒でも。いいバーがあるんだよ」
「ありがとうございます。今日は帰ります」
「そうか。彼氏はうるさいの? 俺は今フリーだからさ」
「えっと…うるさいです（JJは全くうるさくない）」
するとおじさま、目線を下に下げて「そうか…では仕方ないな」
「今日は仕事?」
「いいえ、ライブです」
「どこにいってきたの?」
「横浜です」
「俺は、見たらわかるかな。アパレルやってるんだ」
「そんな雰囲気ですね。素敵ですものね」
実際、とてもおしゃれでダンディなおじさまなのである。
普段人見知りマックスのわたしだが
その独特の雰囲気と、非常にライトでスマートな感じに
「このままいったらどうなるんだろう」と興味が出てしまい
面白いからそのまま喋り続けていた。
おじさま、いろんなお仕事をしているようで
話が多岐に渡り大変興味深い。
「あなたはどんな仕事をしているの」
「人間観察ですね」
「それはどんなことをやるの?」
「人に教えたり、人前で話したり、文章を書いてます」
「そうなんだ。楽しい? 自分に向いていると思う?」
「ええ、とっても」
「…で、彼氏とはいつ別れる予定?」
諦める気配はないおじさま。
「別れることはないですね」
「そうか。仕方ないな」
「で、飲みには行かない?」
「いえ、帰ります」
会話の合間合間に必ず挟まるネタ。
とことん、どこまでも面白いおじさまである。
何度か攻防戦を繰り広げるうち、次が最寄駅、という段になり
おじさまは、にこっと笑ってこうのたまわれた。
「あなたね、とても雰囲気があっていいよね。
人生、今とっても楽しいでしょ。
ものすごく謳歌しているね。
ああ、いいいい。言わなくてもわかるよ。
服装も髪型も、すごく今のあなたに合っているよ。
そういう人って、全身からオーラのようなものが出てるんだよね。
あなた成功するよ」
「…は! ありがとうございます。嬉しいです」
「うん。ではまたどこかで。
彼氏と別れたら連絡してね」
そう言い残し、風のように去っていかれたおじさま。
もちろん連絡先などもらっていない。
まあ、ただのナンパに違いはないのであるが
全く知らない、しかも世界観を確実に持っている
年上のおしゃれなおじさまに
そう、言ってもらえたということが
なんとも、嬉しかったのである。
わたしは自らナンパしたことはないが（当たり前だ）
時々、世の中に圧倒的な存在感を放っていて
どうしても目が離せない人、というのが存在する。
電車の中や街中で見かけると、ついずっと見続けてしまう。
そんな存在になりたい。
そう思ってきたけれど
この、おじさま初のナンパ事件で
ちょっびり、世の中に世界観を打ち出している生き方ができているのかもな、と自信が持てたのであった。
JJにすぐさまLINEしたら（我らに隠し事は存在しない）
「N嬢みたいに、何か買ってもらったら面白かったのに」と返事が来た…
しまったぁ!!
そこまで考えが及ばなかったぁぁぁぁぁ!!!!
※N嬢とは、わたしの友人でありいつもイベントの手伝いをしてくれる秘書みたいな存在だが、とにかく男の人に尽くされることに長けている。
ビビるほどスマートに、男の人に欲しいのものを買ってもらうので毎回驚かされるのであった。
わたしも、まだまだである。
今日も、良き日を。
本日、21時頃に、あたらしいお知らせをします。
ブログとLINE@で同時に発表します。
やー、ついにこの日が来た。楽しみ♫
オオゼキアキコ(ぜっきー)公式LINE@
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