私の人生を狂わせたものはふたつある。
ひとつは、日本のロックバンドPERSONZ。
もうひとつは、カフェである。
カフェで起業しよう、と決めたのは20代の頃で、
世間は第一次カフェブーム・第二次カフェブームと、一気にカフェ文化が広まった時代。
この時期の私はまさに「狂気」そのものだった。
カフェに関しては何でも本を読んだし調べたし雑誌も全て買ったし、気になるカフェには必ず足を運んだ。
スタバの一号店ができた時は、銀座の店舗の周りが大変なことになっていたけれどがんばって並んだ。感動そのものだった。
その店の全てを書き出し、分析し、良いところと悪いところを出した。
こそこそメニューの写真を撮ったりして、店員さんに注意もされた。
記憶の80パーセントはカフェという文字で埋まっていたこの時期、おかげ様で(?)「生粋のカフェマニア」と呼ばれていた。
全国に知らないカフェはなかった、と言っても過言ではないくらいの熱量。
知らないカフェがあると燃え、即調べにいく。当時働いていたカフェでは「ぜっきーの知らないカフェを見つけよう」という企画さえあったほどだ(笑)。
PERSONZに関しては、もう語ることもないくらいだけれど、
当時15歳、小遣いは全てPERSONZに消えた。
雑誌は1ページでも出ていれば全て買ったし、ネットのない時代なのでとにかく目で情報を追った。
東海ラジオにメンバーが出る、と聞けば、
栃木の実家の屋根に登ってアンテナを調整し
真冬に40分間、屋根に登り続けた(マジである)。
とにかく、好きすぎて1ミリも漏らしたくなかったのだ。
その狂気じみた熱量と共に時を経て、現在に至るわけだけれど
カフェをやった時は、完全にビジネスとしての意識がゼロだった。
熱量だけで突っ走ったら大火傷した。
これは非常に良い体験だった。
借金は残ったけれど、全てが糧だった。(言っとくけど一千万以上あるんだぜ!!!!)
熱量だけではうまくいかない。けれど熱量がないと始まらない。
心やスピリチュアル系の仕事を始めてから、いつも熱量の持ちどころはどこかを考えている。
例えば、仕事として考えた時
「商品」に熱量を持つ人。
「売り方」に熱量を持つ人。
「ストーリー」に熱量を持つ人。
「流れ」に熱量を持つ人。
「プロセス」「研究」「分析」「知識」「プロデュース」「編集」「人生」もはやなんでもいいし、書き出したらきりがない、様々な熱量のタイプがいる。
自分がどこに熱量を持てるか。
ガチに震えるほどの狂気を持てるか。
その熱量のためにやることは、苦しさも辛さもしんどさも当然ながらある。
あるんだよ。
得られる蜜が甘ければ甘いほど、それは急角度の山登りになっていく。
その山登りを超えられるほどの、狂った熱量をあなたは持っているか。
全ては、そこにつきる。
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最近になって、起業ブームが落ち着いてきていて
本物しか生き残れない時代になってきたと切に感じる。
「苦労しないと稼げない」「無理しないと稼げない」とは思ってほしくない。
ただし。
「楽して稼げる」とか「何もしなくても稼げる」ってことはない。
絶対にないのだ。
適当に作ったものは、適当にしか売れない。
それはマーケティングとかブランディング以前の話。
あなたの熱量が圧倒的に足りないし、どこに熱量を置くかも決めずに、やみくもにいろんなことをしたってそりゃー売れませんよ。
まずは、狂え。何でもいい。狂った経験値を自分の中に積み上げる。
その感覚は、記憶と体感でビシッと自分の中に残るから、あとはそれを取り出せばいい。
一度でもそれを得たら、感情の再現ができる。人はそういう生き物だ。
そしてそれが心ら体と魂、全てに浸透して、ごくごくたり前にあなたの血肉になった時、また次のステージの扉が開いていく。
そこからまた、次の熱量が生まれていく。
熱量だけではうまくいかない。けれど熱量がないと始まらない。
あなたの熱量はどこだ?
狂気に火をつけるものは何?
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カフェに関しては、経営をやめた時に一旦気持ちに整理がつき、今では知らないカフェも随分増えてきた。
それでも、カフェは好き。いつでも居心地のいいカフェを探して歩いている。
しばらく行けてない。またいきたいここのカフェ。さてどこでしょう。
ヒント:関西
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