〜何かが足りないと思ってるそこのあなたへ
あー、あなた
ちょっとそこのあなた！
そう！自分を指差してるあなたよ！
ちょっとこっち来て。
はい、ここ座って。
え？もう帰らなきゃ？
予定がある？
嘘つくんじゃないわよ！
金曜の夜にこんなとこいるなんて、大方家帰って撮りためたドラマとか観るだけでしょ！
ねえあなた、自分はまだまだ何かが足りないと思ってるでしょ？
顔見ればわかるのよ、わたし。
まず、自分に何が足りないと思ってるか
ぜーんぶこの紙に書いてご覧なさい。
・お金が足りない
・自由が足りない
・時間が足りない
・知識が足りない
・経験が足りない
・ちゃんとしてない
・決めたことができない
・計画が守れない
あそう。
フツーね。
フツーでいいのよ。
じゃあさ、それを埋めるためには
今のところ何が必要と思ってるかも
その横に書いてご覧なさいな。
今、現在進行系でやってることも書くのよ。
書けた?
ちょっと見せて。
…へえー。
じゃ、それぜーんぶ辞めなさいね。
今すぐよ。
何怒ってんのよ！
え？
それがないと自分はダメだって？
バカ言ってんじゃないわよ。
こんなもの抱え込んでるから
人生が重くなるのよ！
いいこと？
「自分には何か足りないんじゃないかな」って思考はね
ご丁寧にも
「何かが足りない現実」を映し出してくれるのよ
それを見てあなた
「あー、私やっぱり何か足りないんだ」って思うから
ますますそれが強化されて
目の前にバンバン現れるのよ
「わたしもがんばらなきゃ!!」って思うから
がんばって（いるようにみえるひと）がどんどん目の前に現れて
「あー、無理ー。私はあんなふうにできなーい・・・」
で、負のスパイラル突入ね。
気づくのはまずそこなのよ、そこ。
そんなことできなくてもいいの。
できないことを素直に認めなさい。
大事なのはね
あなたがやりたいこと
を
あなたのペースで自由に楽しんでやること
それを自分に許可することなのよ
「動かなきゃ!!」ってザワザワした時ほど
「でも、ほんとはあんまり動きたくないなぁ・・・」って気持ちのほうを
勇気を持って選ぶの
それがどうなるか、事の顛末までしっかり見届けてごらんなさい
あなたは「何かが足りない」んじゃなくて
荷物を持ちすぎちゃってて、よくわからなくなってるだけよ。
いま、あなたものすごく疲れてるでしょ?
がんばってがんばって、走り続けてきたのよね。
でも満たされない気持ちがあって
でも今更やめられなくて
走るのを止められなくなっちゃったのよね。
わたし、あなたみたいな人についおせっかい焼いちゃうのよ。
ごめんなさいね。
でもね、いろいろ言ったけど
いろんな出来事はね
あなたが自分に還るために起きているのよ。
ただからもう、そんなに自分を責めなくていいのよ。
やあね、こんなところで泣かないでよ。
ほら、涙拭いて。
ほら、この缶詰のおでんお土産にあげるから。
家で食べなさい。
食べやすく切ってあっていいのよ、これ。
え？いらない？
人の好意は素直に受け取りなさいよ！
あ！こら！どこいくのよ！
…逃げてったわ。
もう、最近の子は…
ま、仕方ないわね。
このお芝居を観てるそこのあなたも
足りないものを数えるのはもう、お辞めなさいよ。
また、時々あなたの目の前に現れるかも知れないわね。
あなたが望めば…ね。
ではまた、ご機嫌よう。
本日はダイアナ・エクストラバガンザさんの声でお届けしました
(事務所に怒られるんじゃなかろうか…)
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