パンケーキにジャムをのせて食べるひとが、そんなに危険人物であるわけがありません。
『たのしいムーミン一家』より


今日は思いっきりマニアックな話になります!何を言ってるかわからん人はすまん!しかし私はコレが好きだと声高に叫ぶ!ついてこれる者ども後に続けーい!

時は1980年代。一世を風靡したパーソナルコンピュータの時代がありました。今、世の中にあるようなものではございません。現在は「レトロパソコン」と呼ばれるようになりましたが未だにマニアックな方々に愛される名機たち。私もその虜となったひとりであります。そう!8ビットパソコンですよ。8ビットっていま聞くとすごい。でも当時はめちゃくちゃ画期的であったわけです。私の場合、家に持ち込まれたのはまずFM-7。この間ぶっ倒れた次兄が手に入れたものなのであります。これのおかげで私の小学生時代は女子らしさを一気に失うこととなりました(笑)。
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時代的にファミコンも当然のごとくやっていましたが、私にとってはこの箱のほうがゲーム機としてのやりこみ度は半端なかった。私の両親は大変厳しかったのですが、何故かゲームとテレビに関しては我が家は無制限だったのです。未だに理由不明。そんなわけで兄や兄の友人たちに揉まれて私のPC操作の腕はぐんぐん上がりました。だってアクションゲームも全てテンキー操作。コントローラーなんてありません故。私が現在もカナ入力なのは、実はこの頃に起因しているのです。ABCを覚える前にこやつでカナ打ちを覚えた訳です。当時は毎月本屋でBASICマガジンを立ち読みする謎の女子小学生でした。
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とにかくこの頃のパソコンはすごい手間がかかりました。だって、ゲームやるのにまずテープロードですよ?プログラムされたカセットテープをPCに読み込ませるんです。そのあいだ20分とかただ待つ。カセット入れて飽きたらすぐ交換、とか出来ないんです!すごいやろ。後述しますが私はしばらくアドベンチャーゲームもコレでやっていたため、5インチフロッピーディスクが出た時は神に見えました。

この頃のゲームには、とにかく夢がめちゃくちゃ詰まっています。少ない容量の中でいかに遊びを盛り込むか、常にチャレンジ溢れる世界でありました。限られているから出来ない、ではなく限られた中でどこまでやれるか。開発者の方々の夢と希望がめっちゃ盛られていたのです。

私が特にハマっていたのがアドベンチャーゲームと呼ばれるコマンド入力型のゲーム。これがもう、後戻りできないとんでもないゲーム。画面毎に自らコマンド入力して謎解きをしていくのですが、例えばアイテムが足りなくても先に進めちゃうんですね。で、4章くらいで物が足りないと気づく。そうしたら1章からやり直さねばならんのです。テープロードから(涙)。自分の頭で考えて画面で文字入力して謎を解いていく、それがたまらなく好きでした。解くのに2ヶ月とか平気でかかるんです。夢中になってやり込みました。

結局、実家の引っ越しとともにFM-7は処分されてしまったのですが、なんとも偶然な巡り合わせでもう一度このレトロパソコンを手にする機会に恵まれたのです。私が現パートナーと意気投合した最初のきっかけ。彼も小学生時代に8ビットパソコンをやり込んだクチでした。なんとあのパソコン御三家といわれるうちのひとつ、PC-8801mkⅡSRを持っているというじゃありませんか!しかもこれ、30年以上経てなお現役。我が家に持ち込まれた時は打ち震えるほど感動。ゲームも5インチディスクでどっさり。ビビりました。コピーですが個人でこれだけ揃えてる人はあまりいないんじゃないでしょうか。
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そんなわけで私のオタク熱はただいま再加熱中。どうしてもどうしてもどうしてももう一度やりたいゲームがあるのです。それがこちら「サラダの国のトマト姫」ファミコン版に移植されたので名前をご存知の方も多いと思いますが、パソコン版の影も形もない。あれは駄作です。全部クリアしたけどね(笑)。
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これを探してるのですがなかなか見つからない。私が初めて自力でクリアしたアドベンチャーゲームなのです。ほんと、めちゃくちゃ愛を注いだゲーム。できればもう一度やりたい。フロッピー版で(笑)。と願っていたらですね、なんと秋葉原にレトロパソコン屋がひっそりと存在していることが判明。狂喜乱舞です。明日早速行くことに。ヤバいです。Qさんもぜひ今度お連れしたい。ここはカオスです!絶対!

で、前置きが非常に長くなりましたが、何を言いたいかというと、声高に大好きを叫べ!ということなんですね。私はもともとハマるとずーっとそれを叫んでます。相手にどう思われてもただそれが好き、それだけでいい。好きだということを恥じる必要はない。確かに小学生時代、この話が通じる女子はひとりもいませんでした。でも今でもレトロパソコンを思うと胸が打ち震える。大好きなものがあるってめっちゃ最高です!それがどんなものでも。
 
何故これを話そうと思ったか。それはとても身近に、周りの目を気にして好きなことを好きと言えずにいる友達がいるからなんですね。そして言えないことでまた苦しむ。でも誰の許可も得る必要はないんです。物でもことでも人でも好きなものは好き、ただそれだけでいい。理由は自分がわかっていればよい。理解を求めなくてよいのです。あなたの好きがあるなら、どうぞ声高に叫んでください!何度でも。
 
今日はこの辺で。明日もこの話が続きます、たぶん(笑)。ありがとうございました!