システム開発の見積りについて | IT企業ANSの社長ブログ

システム開発の見積りについて

◆システム開発の見積りに差が出る理由は?

 
システム開発を検討する上で、複数のシステム会社に見積りを提出してもらうと、各社で金額が大きく異なるということがあります。金額が異なることに驚くと同時に、適正な価格かが分からないため判断がしにくい、ということになるのも珍しくないかもしれません。
仮に、詳細な要件を正確に伝えていた場合でも、人員やリスクの兼ね合いから余裕を持って金額を算出しているケースや、見積りの中に含まれる機能が最低限の機能数なのか、それとも要望を全て満たすことを想定して算出しているか、によっても金額が異なるものです。
発注者側が、納期、予算、システム規模、メンテナンス体制等を明確にすることで、ある程度同じ条件の見積りを得ることができます。まずは方向性を定めておくことが前提といえるでしょう。
システム開発に限りませんが、追加要望や別の依頼が出れば、それに合わせて費用は上がります。最低限で開発した場合を想定した予算であれば、別途、追加や要望が出た際に発生したら費用が発生することを念頭において検討をすすめるべきでしょう。
 

◆見積りの精度について

 

システム開発は、一般的に下記工程を経て導入されます。

 

【要件定義→設計(基本・詳細)→開発→検収】

 

発注前に提示される「設計」「開発」「検収」にかかる費用は、その時点の概算見積りであることがほとんどです。開発する範囲にブレがなければ、金額が大きくぶれることはないかもしれませんが、ざっくりした要件を伝えて見積もった場合や、要件が変わる可能性がある場合は、発注後の金額の誤差は想定しておくべきでしょう。
要件定義は、希望を叶えるシステムにするために必要な機能を明確にする工程です。それ以前は、必要と考えられる機能をシステム会社側が想定し、工数を算出しています。要件定義で実際に具体的な要件を確認することで、不要な機能や必要な機能が明確になります。完結に言うと、やることとやらないことを明確に決めるということです。そのため、要件定義が完了した段階で、開発範囲・機能数が決まり、正式な金額が算出されます。

 

見積の際は、必要な期間、参画する人数、エンジニアの役職、機能の難易度等に応じて、金額を算出します。システム開発で多く使われる「工数」という用語ですが、昨今では幅広い分野でこの言葉が利用されています。
工数とは、簡単に言うと「作業時間」に近い概念と言えます。IT業界の場合、最も大きくかかるコストは人件費です。そのため、システムの開発作業にかかる作業時間から、費用を算出します。よく利用されるのは、「人月」「人日」という単位です。

 

・1人月 : 1人が1ヶ月間(労働時間)で完了する作業量
・1人日 : 1人が1日(就業時間)で完了する作業量

 

そこに、役職が関わります。プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、プログラマー、テスター等、役職や役割に応じて工数単価が変わってきます。
例えば、プロジェクトマネージャー1名、プログラマー2名の3名で3ヶ月かかる開発を算出してみます。

 

・プロジェクトマネージャー 1人月単価 100万円
・プログラマー 1人月単価70万円

(100万円×1名+70万円×2名)× 3ヶ月=720万円

 

システムの規模や機能、難易度などによって、必要な人数や期間が異なるため、開発費用は大きく変動するのです。1つの機能にどのくらいの工数がかかるかを想定し、機能ごとに費用が算出されていれば、依頼者側が機能の要・不要に応じて、金額の調整もしやすくなります。

 

◆システム開発・再構築をご検討の際は、ご相談ください!

 

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システム開発の御見積りは、お客様の要望を伺い機能ごとに費用を細かく提示しておりますので、お気軽にお問合せください。

 

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