要件定義のチェックポイントとは
◆“要件定義”という重要な工程
簡潔に言うと「何をどのようにするか決めていく」のが要件定義という工程です。要望をどのようにシステム化していくかを定義するシステムの基盤となるため、重要な工程であるといえます。システム化にあたり、要件定義は要望を全てまとめれば良いというものではありません。実現すべき内容と、実現が難しい内容、実現すると業務が回らなくなる内容等、全ての視点から定義し、決めていく必要があります。例えば、Excelで管理している業務は、イレギュラーが起きた場合、人を介して柔軟に対応・管理しているケースがあります。システムは、イレギュラーが発生した場合に対応できる機能がなければ、システムでの対応はできません。そのため、人が行うような柔軟な対応が難しいケースもあるでしょう。要件定義の段階では、そういった要望の裏にある業務内容の正確性を踏まえて、要件定義を行う必要があります。
◆要件定義を知る
要件定義は「何をどのようにするか決めていくこと」と上述しましたが、それは、要望を出す顧客側だけではなく、システム開発の担い手側も「どのような手段でシステム化するか」考える工程でもあります。要件定義にあるべき4つの要件を説明します。
【業務要件】
システム化にあたり、現状の業務がどのように流れているかを分析し、問題を抽出した上で、新たに何を実現すべきかを決めていきます。この段階ではシステム化の可否は意識せず、あくまで課題や要望、業務そのものに焦点を絞ります。顧客側と開発側のゴールを合致させることが目的です。
【システム要件】
現状の業務分析と業務の流れが決まれば、それをどのようにシステムに落とし込んでいくかを決めます。前章でもお伝えした通り、業務要件で決めた業務上の要望とシステム要件で決める「システムを通じてできること」は必ずしも同じではないため、システムサイドからみた要件を確認します。
【機能要件】
システム化の方向性が決まると、システムに必要な機能について検討できます。機能要件は、この機能がないとシステムが要件を満たしていないという条件で最低限実現すべきシステムの機能です。そうなると、システム開発に最低限かかる費用が見えてくるでしょう。
【非機能要件】
機能要件が発注者にとって必須機能であれば、非機能要件は「あれば便利だな」と考える要件です。非機能要件が実現できれば、システムに対する満足度は向上しますが、予算や納期大きくなることになるので、全体的な判断で検討できる要件といえます。
上記の通り、要件定義を大きく4つに分けて進めていければ、発注者が明確にすべきこと、開発者に確認・提案依頼すべき内容が見えてくると思います。要件定義がしっかりできれば、その後の開発が非常にスムーズに進みやすいので、システム開発を検討される場合は、まずは業務要件からまとめてみましょう。
◆基幹システム開発・導入支援
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