システム開発の見積り ①見積り方法と項目
◆システム開発の見積りを依頼する前に
システムの見積りを行う際は、必要な機能や作業内容を洗い出し、工数化することになります。とはいえ、要望や概要が細部まで決まっていない段階であることも多く、その場合、見積り時点で分かっている情報から推測して見積もることになります。決まっていない部分が大きい程、着手後に見積り時点では見えなかった要件がでてくるため、工数のブレが生じることは避けられません。このブレを100%解消することは難しいにせよ、見積りの段階で要件が具体的に定まっていることが重要となります。
◆見積りの方法と手法
システム開発の見積りを算出する際、代表的な方法が4つあります。
①類推法
過去のシステム開発事例を参考に、コストや工数を算出する方法です。
メリット :スピーディに見積りができる。
デメリット:過去の類似事例がない場合は使えない手法。
②パラメトック法
各作業を数値化し、システムの規模や工数を算出する方法です。
メリット :数値化することで納得感を得やすい。
デメリット:デザインやUIの工数は反映されない。
③プライスツーウィン法
予算に合わせた見積りを算出する方法です。
メリット :予算に合わせた見積りができる。
デメリット:予算ベースのため、機能不足やフェーズ分けした開発になる可能性が大きい。
④ボトムアップ法
システムの構成・機能を洗い出し、必要となる工数を見積もる方法
メリット :ある程度精度の高い見積りが可能。
デメリット:見積り作業に時間がかかる。
システムの種類や要件、見積りをする開発会社によって、適正な見積り方法は変わってきます。
見積りの基本的な内訳の項目は、以下のような内容が挙げられます。
- 要件定義費用
- 設計費用
- 開発費用
- デザイン費用
- 導入費用
- 検収/テスト費用
- 保守費用
- 購入費用
- 交通費用
購入費用や交通費用以外は、該当する作業にかかる工数で費用が算出される項目といえます。一口にシステム開発といっても、その中には細かく工程があるということがわかります。
基本的な手法や内訳項目を見ると分かる通り、具体的な要件が固まっていればいるほど、制度の高い見積りを出すことができます。RFP(提案依頼書)作成しておくと、明文化されるため依頼側と受ける側の認識にズレが起こりにくく、ベンダー選定の際も、条件が同じであるため見積りを比較しやすくなります。RFPはハードルが高いという場合でも、見積りを依頼する前に、事前に要件、情報、データをまとめておくことで、正しく見積りができているかという判断もしやすいのではないでしょうか。
◆システム開発・再構築をご検討の際は、ご相談ください!
システムのご提案・見積りを行う際は、要望を具現化するために必要なシステム機能を一覧にし、ひとつひとつの機能毎に費用を算出しています。
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