永遠の0 | IT企業ANSの社長ブログ

永遠の0

先日、映画「永遠の0」を丁度戦争の舞台となった東南アジアの上空飛行機の中で観ました。


とても感動的かつ考えさせられる映画でした。


戦争行為自体は間違ったことであることは大前提として


当日の国民心理と現代の国民心理は大きく豹変してしまったと感じました。


1.国益の為


2.公益の為


3.家族の為


この順番の為に生き、努力して貢献する。


戦時下なので戦場では自らの命を犠牲にてその任務をまっとうする。


私が育った時代、また現代はどうでしょうか?


1.自己利益の為


2.安心、安全、安定の為


3.家族の為


この順番の為に生きて、言うなればひたすら「儲け=正義」を追い求めているように感じてなりません。


私自身も実際そうだと思います。


ただ、この考え方で母国である日本国の未来はどうなるのか!?と考えた瞬間


"あっ!!"と恐怖を感じました。


このままではまずい!と漠然ですが思いました。


今の日本、未来の為の日本に一番必用な精神は、戦争の時代の人たちの考え方


なのではないでしょうか


国益の為、公益の為


自己利益追求ではなく、自分がいかにこれに貢献できるかの追求


これが日本の未来を創るのではないでしょうか


現実、戦争の時代、自分の命と引き換えに国と家族を守れると信じ命を散らした


方々が沢山いて、その方たちのお陰で日本は占領されず、日本の文化や精神を


後世に伝えることが出来、目覚しい経済発展を遂げて今があると思います。


そこまでして残してくれた日本に日本人として生まれて


法治国家の許す範囲であれば言論や経済活動が自由に出来る時代にいる


自分は、今まで何を国益、公益に貢献したこれたのだろうか?


と思うと、映画の感動と共に自分が情けなくて涙が出ました。


出来る立場、恵まれた立場


アレがない、いずれやる、ないものねだりしたり


なぜやらないのか!?


尚も、自己利益追求最低に格好が悪い!


ビジネスにおいても、儲かるか一発当てるか的な


経済性→独自性→社会性の順の考え方ではなく


社会性→独自性→経済性の順で設計するべきだと思います。


偉大な経営者は「世の為人の為」が大前提でのビジネスであり


今現在継続している会社の殆どが社会貢献性が強い企業ばかりのように思います。



儲かったら税金の安い外国に行くのも良いですが、生まれ故郷の母国の


問題に対し、考え、貢献すべきではないかと思います。


その解決策として、海外諸国との連携、両国の国益、公益に貢献できる共存共栄の精神をもって


グローバル化という手段は時代に合った方法だと思います。


これからは、微力ながらも自分の立場、影響力をもって


国益、公益に貢献するような活動を行い、未来の日本に繋げる貢献をして


自分しか持ち得ない一生ものの心の財産を創ろうと思いました。


この映画の中で、最後、なぜ"生"に執着していた、主人公が特攻を志願して


命を散らしたのか?その問いを残して映画は終了するわけですが、


私のような戦争の悲惨さを知らない、人間が感想を述べること自体おこがましいですが、


命を散らすだけの意義を感じられるものに対し


限られた自分の1つの命をどう最大限に活かせるかの答えを見つけたからなのではないかと感じました。


死に近づかないと、生のありがたみを感じられない現実。


もっと、深く物事を考えて生きていかなければいけないと思いました。


たった2時間でそんな多くのことを感じさせてくれる映画でした。