起業の条件・準備 | IT企業ANSの社長ブログ

起業の条件・準備

若手社員の中で将来起業したい!


と、志を持った社員がいたので私も起業には何が必要なのか


これまでの自己の体験や、先代社長の言葉や経営者友達の起業経緯や


経営関係で学んできた要素をまとめて考えてみました。


私自身は、約7年前に経営を引き継いだ者ですので起業ではありませんので
あまり偉そうなことは言えず、且つ自分にそれがすべて完璧に備わっていると
自慢できる状態でないことは予めご理解下さい。仮に出来ていれば会社は今頃
もっと成長していたはずです。


まず、5つの要素が必要だと考えました。(先日社内セミナーを若手社員向けに行いました。)


重要だと思う順に記載しますと。


①本業実務における圧倒的実力と実績

実務で活躍していない人が起業せいて成功した事例は私は見たことも聞いたことも
ありません。友達の経営者も前職で皆さんTOPクラスの実績を残しています。
また、起業してからの経営はないものづくしの期間が当面続くので自力で乗り越えないと
そこで終了となってしまうと思います。

②ヴィジョン

揺るぎない、会社の「在り方」を示しそれに則り、経営の現場で日常的に多発する
判断・決断を下していく必要があると思います。そうでないと、目の前の損得勘定に
振り回されてしまいそれこそ経営は大変でいつの間にか何の会社?なのか解らない状態に
なってしまうと思うからです。

③ビジネスモデル(継続的創造)

思いつきレベルでない、社会性を重んじた具体的な会社運営に必要な良質に利益を生む
ビジネスモデルが必要です。そこには独自性や経済性も意識する必要があると思います。
尚且つ、時代の変化に応じて一歩先をゆく"新しい常識"をつくるビジネスモデルを
常に考え、創造し続けることが起業の際も経営中も必要不可欠だと思うからです。

④人脈・人間力

自分ひとりで出来ることは限られています。人の縁が非常に重要だと思います。
だれと出会いどんな刺激や影響を受けて成長出来るのか、それは社内、社外含め
発生して起業の際も経営中も必要な要素だと思います。
自分だけが儲かりたい、自分のスキルさえ上がればいい、自分のキャリアさえあがればいい
こんな人には人が寄り付きません、嫌われてしまうと思います。人間力を高めて愛される自分で
いることが良縁を引き込むのだと思います。

⑤資金力

ここで初めてお金です。私の考えでは本来①~④で準備OKだと思います。
なぜなら、①~④までそろえばお金は自動的に集まり気にならない。若しくは
その為に銀行があるのですから銀行に借りればいいと思うからです。
①~④を備えた経営者は当然お金の為でなくヴィジョン、ビジネスモデルの実現が
目的ですのでそういう人には嫌でも期待とお金が集まると思うからです。
ですので⑤はある意味一番易しい準備事項だと思います。


以上、この五つの要素が揃えば起業してからの成功確率は格段に上がるのではと私は思います。


実力①は100%の状態で必須だと思いますが、ヴィジョンやビジネスモデル、人脈は
完璧でなくとも強い意識を持って臨めば経営の中で失敗はするけれども自己成長を
するので問題ないと思います。


これだけ準備をすれば、起業して3年後の企業生存率15%なんて数字にならないと思います。


当社の中で考えると、起業の志を持った社員は今日からでも準備を開始して
是非、当社から独立して経営者となって貰いたいと思います。

一見、採用費、教育費、時間などを費やした優秀な社員が退職するのは
自社の損害と考えてしまいがちですが、そんな起業できるレベルの社員と一緒に
仮に短期間でも仕事が出来ること、その過程のなかでの活躍からもたらすメリットは
絶大だと思います。それだけ起業できるレベルの人材は優秀だと思います。

逆にそれだけハードルが高く困難で難しいとも言えます。

優秀な人は優秀な訳ですから将来の日本の為にもドンドン起業すべきと考えます。

最近の20歳台前半の皆さんは、衣食住欲に満たされ、物欲よりも自己承認、自己貢献の
欲求が強いように感じます。

また同時に"自己のスキルUP"に執着し過ぎて
思いつきで転職したり、あるいは準備もせず起業をこころみようとするケースを
見ますがそれでは良い結果が当人に出るとは思えませんので、是非しっかりと準備とゆるぎない
意識のもと、プライドとプロ意識を持って仕事をするべきではないかと私は思います。


そんな人たちと私も仕事が出来れば経営者として本望です。


起業の条件について、私自身すべて完璧には備わっていませんが、
自己成長=会社の成長と考えていますので、強い意識をもってレベルアップを日々目指します!!!