ディスコで見つけた可愛い子から、
「わたしの弟が一緒にホテルに行きたがってる」
と告げられ、
その直前にオカマちゃんとどこぞへと消えた友達のことは、
ちょいと後回し。
「えぇー、いや。僕はそんなつもりがないんだけど」
「わたしの弟じゃダメなの?」
「じゃなくて、君と一緒に遊びに行きたいんだ」
さりげなくそう話を振ってみると、
彼女は即答。
「No。わたしはレズビアンだから!!」
なんて進んだ姉弟なんだろ。
ここって社会主義だよなぁー。社会主義ってこんなの普通かー?
見事に直撃必殺をくらって、
返す言葉がなくなってしまった。
そうか、彼女はガールフレンドらと遊びに来てたんだね。
「あなたたち、GUYなんでしょ」
そう彼女に言われ、ようやく気付いた。
(「GUY」って 「ナイスガイ!」のGUYじゃなくて
「ゲイ」のことだったんだ・・・)
そりゃーこっちが悪いし、こいつも期待するよなぁ・・・
ここで否定すれば総スカンものだし、この弟を傷つけてしまうことになる。
そこで偶然にも一計が頭の中に巡ってきた。
「ごめん、おれはこいつとカップルなんだ」
と、友達を指した。
・・・
10年近くたった今でも、
あれほど頭の回転がまわって
窮地を脱した経験はない。
その一言で誰も傷つけることもなく、
僕が勘違いしていたことも分らないまま、
笑顔でサヨナラを交わすと、再び友達の安否を心配して
2人すぐにホテルに戻った。
もしかしたらホテルに連れ込んだとかと期待して、
フロントに確認したがまだ帰ってないと答えた。
そう言われても期待を込めて(願って)
友達二人が泊まった部屋に入ってみるが、
やはり帰ってきてなかった。
それからは部屋でずっと
友達が戻ってくるのを心配しながら待ちつづけた。
その時もう一人の友達とした会話は、
「あいつHIVになったらどうしようか・・・」
「あいつの彼女になんて報告するかな・・・」
と言うような感じだった。
オカマとホテル=HIV
当時はそんな偏見のある見方しかできなかったが、まだよく判っていなかったからしょうがない。
結局日が出てきても友達は帰らず、
僕らは一睡もできなかった。
やがて他の後輩の部屋から、ひょっこりと姿を見せた時はかなり嬉しかった。
少なくとも生命の危機はなかったんだ。
話を聞くと、
僕らがホテルに戻ってくる前に帰ってきたそうだが、
部屋のキーカードはもう一人の友達が所持してたので、
後輩の部屋のドアを叩いて入れさせてもらったそうだ。
それからオカマちゃんとの情事について
無理やり聞き出した。
連れ込み宿に向かったそうである。
その車中では、
なんとオカマの彼女とずーとキスをしてたとか。
そして部屋に入って彼女と共に衣服を脱げば、
彼女の胸は立派なものが付いていたそうだが、
加えて下にもたいそう立派なものが付いていたという。
タバコをくわえながら彼は言っていた、
「確かに抱きしめた時に身体が硬かったんだよなー」
普通ならそれで気づくはずだが。
脱がした時点で友達はようやく気付き、
何度も何度も彼女に謝って、
許してくれない彼女にお金を渡して
ようやく解放されたそうだ。
とにかく貞操は守り切ったと満足げだった。
結局実害なく
僕も彼も貴重な一夜を過ごした。
あの頃は楽しかったなぁ。
と、過去を振り返ってたら書き綴りたくなって、
ここに残して見た。
友達にもぜひ、
この一件を、覚えてるかどうかの確認の意味で
僕のブログを読ませたい。