子供の頃
実はパパっ子だった私
私が保育園に通っていた頃の
遠足の写真
その集合写真には
みんなのお母さん達に混じって
父が写っている
いつも母ではなく
父が参加していた
その保育園の運動会では
父が競技に参加している写真もある
保育園で
みんなお迎えを待ってる時間
外で遊んでいたら
「ともこー」と大きな声
門まで見に行くと
自転車にまたがった父がいて
嬉しかった思い出
私は夜泣きの激しい
赤ちゃんだったらしく
よく父が私を抱いて寝付くまで
近くにあるもうシャッターの閉まった
夜の商店街を歩いたとか
私を連れて出掛けるたびに
新しい洋服を買って
そのお店で着替えさせ
買ったばかりの洋服で帰って来て
母に
「またー!」と怒られてたとか
よちよち歩きの私のバスケットに
オムツを入れ
競馬場に連れて行ったりとか
バイクの後ろに私を乗せ
海水浴に行った帰り
後ろで居眠りをし始めた私に
抱っこひももないから
「ともこー寝るなー」と
何度も声を掛け
冷や冷やしながら
バイクを走らせたとか
どれも私が
物心のつく前の話し
私は大阪で生まれ
1歳の時に岡山県に引っ越した
なので私の記憶は
岡山時代から始まる
そこで
弟が二人生まれた
思い返せば
父は子煩悩だった
(弟長男に対しては違ったけど)
今で言うところの
育メン?
よく遊びに連れて行ってくれたし
私が学生になってからも
運動会なんかの行事は必ず来て
写真を撮ってくれてた
私は父の事が
大好きだったんだと思う
そんな父じゃなかったら
そんな思い出がなかったら
私はもっと
心の底から父を憎み切れて
楽だったのかも知れないと思う
長年に渡って続く
父への
怒り
落胆
でも
私の本当の苦しさは
そんな思いの底にある
悲しさの方にあるんだとわかったのは
最近になってから・・・
まったく伝わらない
私の想い
こんな感じの母だったので
私にすれば特に
父の存在が大きかったはず
それなのに
私が小学4年生の夏
とてもとても
ショックな場面を目にした
私の膝の上で一緒にパソコンを見てるしゅう
anprima
本間朋子