統一教会がいかなる宗教だったのかということについて、私にはひとつの問題意識があります。
日本人の信徒は、みな日本統一教会に入信し、その中で信仰生活を送ってきました。しかし、そもそも統一教会は韓国の宗教であるため、日本人が韓国の宗教について理解しようとしたとしても、そこには日本人の感覚からの距離感がどうしてもあります。
という問題意識があるのですが、この問題に対する結論を出すことは私には難しいと思います。
私にできることといえば、韓国の資料等(基本的にはインターネット上に転がっている資料)を探して、それをわかりやすく紹介しながら、その感想を述べることくらいかと考えています。
そこで、韓国の宗教のことは韓国人に聞けという見地で、まず『韓国民族文化大百科事典』から統一教会の概要説明の部分を引用します。
この宗教の教義と思想の中には、巫俗・檀君信仰・風水地理思想・讖緯思想(※予言のこと)・儒教思想・仏教思想・道教思想など、韓国と東洋の伝統思想が深く敷き詰められていると評価されることもある。したがって、既成のキリスト教では、この宗教の教義がキリスト教の正統教義に反するとして異端とみなすこともある。
[出処:韓国民族文化大百科事典(リンク)]
統一教会の信徒は、統一教会がキリスト教の流れを汲む宗教だと考えると思いますが、上記の百科事典では、統一教会とはキリスト教の異端であって、さまざまな伝統思想が深く入り混じっている旨が説明されています。非常に簡潔な説明です。
これ対し、信徒だった立場から見れば、統一教会とは「真の父母教」だったのではないかと私は思います。実際に、2020年5月頃より、「天の父母様聖会」という組織名称を用いています。
つまり、統一教会とは、真の父母という存在を教祖として、さまざまな宗教・思想の要素に、韓国キリスト教の神秘主義、それに祝福結婚の教義などを組み合わせたものだったという印象を持ちます。そのほかに何か加えるものがあるとしたら、勝共思想や反日種族主義のようなものになるのでしょうか・・・?
今後、このブログでは、韓国の資料等を参考にしながら、私のできる範囲で、統一教会とはいかなる存在だったのかについて考えていきたいと思います。
あくまでも考える材料として。それでは、このテーマは、今度、軽めに続きます。何かコメントがありましたら、お願いします。
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