人生の中では、否が応でもどちらかを選択しなければならない時というのが訪れます。それは「進むも地獄、退くも地獄」とでも言える瞬間です。
そんな分岐点にいる時、あなたは、どちらを選択しますか?
私のような凡人には、これまでの人生で、基本的に3つの道がありました。
ひとつめの道は「立ち止まる」です。
目をつぶり、時を待ちます。時間が解決してくれることを願いながら。そして、目を開けます。時間は何も解決してくれませんでした。
ふたつめの道は「惰性で進む」です。
退くことはできないので、今までどおりの道をしぶしぶ進みます。しかし、状況は何も変わっておらず、何度も何度も同じ分岐点が現れました。
みっつめの道は「しぶしぶ退く」です。
進むことをしぶしぶあきらめて、別の道に進みます。けれど、あきらめたことに納得できておらず、未練がましい心が残ります。新しく選んだ道を進んでいても、心ここにあらずとなりました。
さて、私の心に残った言葉「必死に生きるか、必死に死ぬか」は、1994年のアメリカの映画『ショーシャンクの空』の中で、そうした究極の選択を迫られた時に主人公が言ったセリフです。有名映画の中の有名セリフですので、知っている方も多いでしょう。
映画の主人公は、無実の罪で長い間、刑務所に収容されるのですが、ずっと刑務所を出るという「希望」を持ち続けていました。この映画は、最初から最後まで「希望」がテーマになっています。
しかし、主人公の刑務所を出るという希望が打ち砕かれそうになったとき、主人公は言いました。
それは単純な選択だ。必死に生きるか、必死に死ぬかだ。
(I guess it comes down a simple choice. Get busy living, or get busy dying.)
主人公は、最初から最後まで「希望」を持ち続けていましたが、それは決して空想的なものではなく、現実的なものでした。
だからこそ、希望を持ち続けるか、あきらめるかという二者択一の状況に置かれたとき、この映画の主人公は思ったのでした。希望を持つのであれば必死でやるし、あきらめるのであればそれも必死でやるのだと。
希望を持つことは必要ですが、希望というのは諸刃の剣です。希望を持つことで人は苦しむことがあります。
そして、希望だけでは現実を何も変えてはくれません。希望を持つにしても、あきらめるにしても、懸命にやることが大切なのだということ。
そんなことを教えてくれるセリフでした。
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