皆さんは金縛り
にあったことがありますか?
私が「これが噂の金縛りなんだ!?」と、実感できたのは人生で1回だけ・・
それも24年も前の出来事
その日は休日で
近所の中華料理屋さんでお昼ご飯を食べた後は
前日に飲み過ぎてたこともあって
1人住まいのマンションに戻り 寝室でガチの昼寝・・
住んでいた401号室の間取りは、玄関→台所→居間→和室
つまり、縦長の1LDKでした
といってもね
あの、幻のバブル全盛期なのに、家賃が安い部屋・・
太陽の光が入るのは、ベランダがある和室のみで
唯一、光が差し込むベランダに面した和室さえも、
直接的に太陽が見えるのは
ある一定時間の西陽だけ・・
お気に入りの中華料理屋さんで
好物の酢豚定食をペロリと平らげた後の私は
居間で暫くの間、ワイドショーを観ながらウトウト~ウトウト~
最終的には、ちゃっかり和室に布団を敷いて襖を閉じて・・
ある意味で休日の醍醐味!
昼寝を開始したのでした~

二時間近くは眠っていたかと思います
私は聞き慣れない音で目が覚めて・・
そう、襖の向こう側・・
居間を挟んだ向こう側にある台所で
ガシャガシャと食器がぶつかるような音・・
まるで、蛇口から勢いよく流れ出す水で
何者かが皿などの食器をすすぎ洗いして
次々に食器を積み重ねているような具体的な音がしているではありませんか!
私は、洗う食器もないはずの台所からするその不思議な音に恐怖を感じながらも
原因を突き止めたくて仕方がありません!
窓とカーテンの隙間から漏れる西陽を感じながら
私は布団から起き上がり
「誰やっ!?」と、大声で叫ぶと同時に
四つん這いの半身のまま、襖を開けようと手を伸ばした瞬間
そのままの形で固まりました
ギッ
「なんなんこれ?・・・」
目を開いたまま
横になった状態ではなく
姿勢もその様な形のままで動けなくなっちゃったのです
四つん這いから、右手だけを襖に向かって伸ばしかけた態勢・・
それでも襖の向こう側ではガシャガシャ、ガシャガシャ
「なんなんいったい?なんなん!?」
いくら力を入れて襖に手をかけようとしても
体は固まったままで、息さえも苦しい・・
実際は、ほんの数秒間くらいだったのかもしれませんが
長い時間、もがいていた様に思えました
しばらくすると、急にその物音は遠ざかり始め
一瞬で、眠る前同様の静寂な一室に戻りました
と、同時に、全身に力が入ったままで固まっていた筋肉が解放され
スーッと力が抜けていく感覚と同時に、自分の身体を動かせる実感が湧きました
「夢ちゃうやんなぁ?・・」と、確認しながら
あまり力の入らない手で恐る恐る襖を開けて
「おい!誰かおるんか!」と、半ば叫びながら立ち上がり
音の聞こえた方向にある、台所、トイレ、浴室 と、順に確認しましたが
当たり前の話で
どこにも何の変化もありませんでした
金縛りを脳のイタズラだったと考えることが妥当だとしても
何もかもが高価な当時に、格安の賃貸マンションの理由は
西陽の差すベランダの真下から広がる無数のお墓と
その向こう側にある大阪北斎場・・
他に移り住んだ後
その何年も後になって、全く関係のない場所で知り合った2人の友人が
実は、私が金縛りにあった頃に、偶然にも同じマンションに住んでいて
当時にはこの3人が、まったく見ず知らずの他人同士だったにも関わらず
同じマンションで、それぞれに同じような金縛り体験をしていたことを
後になって語り合う機会があり
それも3人全員が同い年
そして現在、こうして友達になれていること自体のほうが
あの時の金縛りよりも
もっともっと不思議に思えるムーツンなのでありました~
なんなん?





