昨年から依頼されていたノーマル2Uエンジン 組み上がりました

オーナーに来ていただいて、動作確認と各種測定の為、庭先で試運転を行いました。

 

このエンジン、本当にドノーマル仕様で、シリンダー/ピストンはノーマルサイズで摩耗は測定限界以下のほぼ新品に近い状態です。カムはもちろんヨタハチ純正、圧縮比もヨタハチノーマルです。ヘッドは無鉛仕様です。

 

試運転ですのでパブリカ用のインマニつけてシングルキャブで行います。 シュラウドは手持ちのパブリカ用ポンコツシュラウドです。 油温計はレベルゲージの穴から温度計を差し込んでメーター部は地面に転がしました。 油圧計路は分岐して純正の油圧センダと汎用油圧計を取り付けています。 マフラーは無しで、エキゾーストパイプのみなので、あらかじめご近所にお話をしています。 ご近所さんはご理解のある方ばかりなので助かっています。

 

始動用ガソリンとしてオイル入りガソリン(25:1)をキャブレターに注射器で入れます。

始動初期から摺動し始めの瞬間の潤滑不足を補うことで摺動部のダメージが防げます。

クリックすると動画が見えます↓

始動は一発でした、回転状態としてはすこぶる良好でした。

自分のヨタの油温/油圧メーターを外してきて、エンジンに取り付いている両方のセンダゲージにつなぎましたが、指示値はほぼ正確でした。

油圧もアイドルとしては十分の圧力が出ています(オイルは10W-30です)。

 

このエンジン、実は固定していない台車にタオル敷いて乗せているだけです。

始動前はちょっと心配でしたが、振動が少なく、ほとんど動きませんでした。

 

しばらく聴診器を色々なところに当てて音を聞いてみましたが、おかしな音は聞こえません。

この後30分ほど回しましたが、油温も65℃までしか上がりませんでした。

各摺動部に無理な動きが無いということです。 

本当に自分のエンジンと交換したくなってきました(笑)

 

シュラウドの塗装も終わり、このエンジンもほぼ完成です。 

オーナーさんにも喜んでもらえると思います。