私のヨタハチ・・・ワイパーは、普通の速度と、速い速度の2速仕様です。
いろんな人に聞くと、私の車の年式からすると1速仕様とのことです??
入手時に既に2速仕様になっていました。ダッシュボード下のメインハーネスも2速仕様です。
つまり前のオーナーがメインハーネスを交換してるということになります。
ついでに低速時だけ働く自作の間欠ワイパーをつけています。 これってすごく助かります。
雨の日に走るのは、あまり嫌いではありません。 なので旧車乗りとしては、よくワイパーを使う方だと思います。
以前にワイパーモーターの予備品が欲しいなと思って、ヤフオクで2速仕様のパブリカ用ワイパーモーターを落札しました。
届いてからしばらく放置していましたが、最近モーターの速度変化が大きいなと感じ、万一のために予備品を整備することにしました。
物置からワイパーモーターを引っ張り出して通電してみると・・・不動「こりゃつかまされたかな~」と分解をしてみると・・中は錆と泥の塊、配線も朽ちていました。前の投稿のウオッシャーモーターよりはちょびっとだけマシかなって程度です。
こんな感じです。 中は錆でぎっしり。アーマチャ(ローター)コイルも内部で断線していました。まあ普通なら再起不能ですね。
ブラシ台(紙フェノール基板)は生きていますが、ブラシホルダーは朽ちかけています。右のブラシは引っ込んだまま固着してますね。
フィールド(ステーター)コイルはどこかでショートしています。凄いですね~コイルも錆と水分でぐちゃぐちゃです。
さて~ レストアしてやろうじゃないの!
★ここでちょっとワイパーモーターの話です。
ワイパーモーターはDCモーターです。よく見るDCモーターは缶側に永久磁石が付いていますが、そこが電磁石(フィールドコイル)になっています。 ほとんどの民生用、模型用やヨタ・パブのスターターモーター等も永久磁石ですね。
1速モーターは単純です。フィールドコイルに電流が流れ電磁石になり、アーマチャコイルに流れる電流をブラシにより極性切り替えしながら回転します。普通のDCモーターですね。下の絵の左上の点線内が回路です。
右下の缶の内側両側にある2つのポールコア(鉄心)の周囲にN極とS極を作り出す2つのフィールドコイルと、回転するアーマチャコイルの構成です。
2速モーターはちょっと特殊です。
高速モードは1速モーター同じですが、低速モードは高速モードに逆磁界ブレーキをかけながら回っているんです。電圧を落としたりはしていません。なので低速でも力が強いんです。
下の絵の中にL3(絵では一番下のコイル)というコイルがあります。これが回転中にブレーキをかけるコイルです。
高速モードの時は、このコイルの電源を切ることでブレーキ力がなくなり高速回転します。
この方法だと全体の電圧を落とさなくても回転速度が落ちるので、力があまり落ちません。
ではレストアの続き・・・
とはいっても作業中は手が錆や油分でぐちゃぐちゃになるのと写真を撮ってる暇がないので写真がありません。
なので修理項目だけ・・
①全部品分解洗浄、さび落とし、磨き上げ
②アーマチャコイルまき直し
③フィールドコイルはL1が断線していたので巻き直し
④フィールドコイルのL3がどこかでショートしていたのでワニスをしみこませながらの絶縁作業
⑤ブラシホルダーは朽ちた部分に銅板を半田付けし補強
⑥各フィールドコイルやブラシユニットから出ている配線は腐食して死んでいたので配線を引き直し
⑦フィールドコイル、アーマチャコイルすべてワニスで絶縁と配線固定
⑧両側の焼結ベアリング高温洗浄および真空含侵(油をしみこませます)
⑨組み立て、給油(グリース)、モーター芯調整、エージング
⑩ワイパー間欠機構の調整、モーター軸方向制限ボール調整
⑪総合エージング、塗装、実車搭載確認
で、完成です!
実は、ブラシ(コミュテーター)の当たりがなかなか出ず、エージング(連続回転)を10時間ぐらいしては分解し、コミュテーターや周辺を掃除し、油分を洗い落とし、またエージングするを繰り返しました。 最初は電流値が3.2Aを超えて、音もノイジーでしたが、連続電流値が2.5Aを切るくらいから静かになって、最終的には2.1Aまで落ち着きました。2速モーターとしては新品並(以上?)の性能になりました。
これで予備は出来上がったのですが・・・
交換しようと今のモーターを外して分解してみたら全然健康でした。
ブラシ粉清掃とモーター両側の焼結ベアリングをラウナオイルの真空含侵を行ったところ、私が免許返納するくらいまでは全く問題なく使えそうです。
せっかくレストアしましたが、またヨタハチ予備パーツ用物置の肥やしになりそうです。
では!






























