この15年ほどの間、ヨタハチだけでなく、メーカー問わずいろんな車やバイクのメーターの修理依頼を受けているうちに、気がつくとヨタハチ、パブリカ、ミニエース用のタコメーターの電子部品、トランジスター、ダイオード、コンデンサ、抵抗等々、調整用も合わせて、現代の電子部品で全部品揃ってしまいました。

なので、ブレッドボードで買い集めた現代の電子部品で回路組んでみました。

ちゃんと動きました(当たり前・・・)。 

なので面倒くさければ、全部交換すれば動きます。 が、少しでも当時物の純正状態で残したいって思うのは私だけ? 使える部品を無造作に替えてしまうのは気がすすみません。 もちろんクタビレ具合によっては交換しますが・・・。

 

現在修理中の富山のKさんのタコメーターは、トランジスターがヘタッてました。

入力段のダイオードも、機能してましたがこれもヘタッてたので交換しました。

 

このメーター、以前も私が修理していて、又故障したので再修理の品物です。

調べたところトランジスターの死に方が何か変です。 変な瀕死の状態なんです。

こんな死に方になるのは電気的ダメージによるものが大きいです。

 

本当の原因はわかりませんが、イグニッションコイルやセミトラ装置やフルトラ装置に問題があるのでは?って思います。 

なのでユーザーには、このタコメーターを車両に装着する時は、フルトラ装置やセミトラ装置は外してもらってポイント式に戻してもらいます。 イグニッションコイルも3Ωタイプ(純正か純正に近い物)に替えてもらいます。

 

ポイント寿命以外は、ほとんど効果の無いセミトラ、フルトラや、えたいのしれないイグニッションコイルの為に、希少な純正タコメーターを壊してしまうのは、割に合わないですからね。

 

で、回路修理は完了です。 次に点検とエージングです。

      

1000rpmと6000rpmで、ちょっと長時間、信号を与えてエージングします。

6000rpm以上はパブリカやミニエースのエンジンなら簡単に回るので、ここもきっちり合わせておきますね。

ヨタも6000rpmは回りますが、6000rpm以上だと力が無いので回す人は少ないですよね。

 

メーター故障でお困りの方、修理依頼はご遠慮なくご相談くださいね。

メーターが動かないと、車が元気じゃないって感じしますよね。

ただし「メーターパネルを再塗装して綺麗にしてくれ」はお受けできません。

見た目って主観ですからね。 私がどんなに綺麗にしたつもりでもそれぞれ感覚は違います。

お困りの方は、直接ご連絡ください。