部品の件でちょっと相談があったので書き込むことにしました。

プロペラシャフトのデフ側のユニバーサルジョイントフランジと、デファレンシャルのインプット側のフランジとを接続しているM8の特殊ボルトが、もう出ないとの話でした(私は共販に聞いてはいませんが・・・)。 

 

このボルト、私はかなり前からトヨタの別の車種のボルトを加工して使っています。

車種はタウンエースノア、ライトエースノアです。品番は写真から読み取ってくださいね。

以前は一本120円でしたが、もしかしたら値上がりしているかもしれません。

追加工というのは3山分程度グラインダーで短く削るのみです(少し長すぎて装着できない)。

ボルトの不完全ネジ部(ネジ山が無い部分)の長さや直径はヨタハチには至極適正で、ネジの強度区分も11Tと大きく、かなり高トルクで締め付けることができる高強度ボルトです。

 

ただし高強度ボルトは、熱による強度低下が激しいので、グラインダーで削る時は水をジャージャー流しながら削ります。

グラインダー研磨による熱はかなり大きく、熱によって簡単に金属組成が変化します。

よくやってしまうのは、少し削っては冷やし、少し削っては冷やしです。

これは一番やってはいけない作業です。気を付けましょう。

 

あと、私は通常このボルトを一度指定トルク(塑性領域)で締め付けた後、再使用はしないようにしています。(ちょっと工夫して3回程度再使用することもありますが、お勧めしません)。

 

昔、TE71でダート遊びを行っているときに、この部分のボルトが劣化していて走行中プロペラシャフトが外れてひどい目にあいました。 一般道だったら重大事故になっていました。

とにかく、折れや緩みが怖いボルトです。 慎重に行いましょう。自己責任でお願いします。

 

このボルトの件、私のブログの2010年3月12日に詳しく書き込んでいますので、ご興味の方はご参考にしてください。