先日yota1967様のご紹介で、 Yメカ様のヨタハチハウスBBQに参加させていただきました。
大変楽しい時間でした。yota1967様、 Yメカ様、ご家族様、ご参加の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
特にyota1967様には、何から何までお世話になりっぱなしでした。 ありがとうございました。
小生、途中で飲んだ焼酎が、かなり強かったらしく、夕方から頭のピンが飛び、かなり饒舌になったみたいで「あれじゃ、あんたが楽しくても、みなさんが楽しくないでしょ!」と家内にこっぴどく叱られてしまいました。
またやってしまいました。 またまた自己嫌悪です。
これに懲りずにまた誘っていただければと思っているのですが・・・
さて気を取りなおして
作業中断中だった油温センダゲージですが、本日雨が少し止んだ時間を使って、旋盤で分解しました。
これが中身です。
上に見えるC形のものは、その下に見えるスプリングが折れてしまった残がいです。
分解直後、嗅ぎ覚えのある臭いがします・・・
もしかしてPCB?ポリ塩化ビフェーニールの臭いに似ています。
もしPCBなら超超強発がん性物質です。以前は気がつきませんでしたが・・・
慌てて手を洗い、部品は中性洗剤で洗い、しみ込んだ紙類は厳重に密封しました。
それと大量の水と洗浄剤で周辺をクリーニングしました。
願わくばPCBではありませんように・・・
まあ、考えてもしょうがないので先に進みます。
この油温センダゲージの原理を説明しますね。
これが中身の心臓部です。
赤矢印部分はバイメタル(温度が変化すると変形する複合金属)にニクロム線が
巻いてある部分です。青矢印は接点部分です。
この接点は、このニクロム線にバッテリーの電流を流す役割をしています。
つまりこの接点が離れたらニクロム線に流れるバッテリー電流は切れます。
これが接点を横から見た処
このマイナスネジが接点圧力調整用ネジです。
動作原理を書いてみます。
☆メインスイッチをONします。
→油温計の内部にあるバイメタルに巻かれたのニクロム線と、この油温センダゲージの
内部のバイメタルに巻かれたニクロム線(赤矢印) は青矢印の接点を通って、バッテリー
を介して直列につながっています。
この間でバッテリー電流が流れますので、両方のニクロム線は熱を発します。
→油温計のバイメタルは、この熱で変形して、そのバイメタルに接続してあるメーターの針が
左に(温度が低い側)に振れます。
メインスイッチONで油温計の針が左の低温側に大きく振れ始めるのはこれが理由です。
→同時に油温センダゲージのバイメタルもニクロム線の熱をもらって変形を始めます。
バイメタルが温まってきたら、バイメタルは変形をはじめ、青矢印の接点が離れます。
→接点が離れると上記の回路上に流れる電流は全て切れます。
→電流が切れるとニクロム線が発熱を止め、バイメタルの温度が下がり、接点がまた
接続され再度発熱します。 油温センダゲージはこのON、OFFを短時間で繰り返します。
→油温計のバイメタルは、反応速度が遅いので、ニクロム線の温度が上がったり下がったり
を繰り返しても、針はゆっくりしか動かず低い温度を指針し続けます。
→エンジンが温まって油温が上がってくると、油温センダゲージのバイメタルは、ニクロム線の
温度+油の温度になります。
油温センダゲージ全体が油で温まるので、赤矢印部分のニクロム線の発熱が少ししかなく
ても、青矢印の接点は離れ易くなります。
→どんどん油温が上がって青矢印の接点が離れ易く、戻りにくくなると、油温計のニクロム線
に電流が流れる時間は短くなるので、メーター内のバイメタルの温度は差がり変形が少なく
なり、針は右に(油温が高い方)振れてきます。
以上です。 わかりましたか? へたくそな説明で申し訳ありません。
メインスイッチOFFで、油温計の針が一番右にあるのは、電流が流れていない冷えた状態だからです。
つまり油温が低い状態が油温メーター内部のバイメタルの温度が一番高い状態なのです。
エンジンオイルの温度が低い状態が続くと、油温メーターの寿命は極端に短くなります。
オーバークールはメーターの為にも、あまり良くないってことです。
次の工程は調整用ネジの調整です。
これが結構大変です。 専用の電気的治具でもあれば良いのですが、そんなもの無いので
地道に調整していきます。それが終わったら組み立てですが、絶縁油を入れてパッキン止めして、抜け防止カシメを行なって、封止剤を気泡が入らないように流して・・・
まだまだ続きます。
センダゲージ修理!もう少しお付き合い願います。