台湾から帰国後、疲れのせいかひどい腰痛で悩まされています。
早く治んないかな~
先月、以前から愛用していた、50年以上前のセイコーの懐中時計「19セイコー」が動かなくなってしまいました。
故障時の手ごたえからすると、多分ゼンマイが切れたものと思います。
家の中で腰痛と戦いながら悶々とするのも嫌なので、修理をすることにしました。 ゼンマイはすでに手に入れてあるので、ついでにオーバーホールします。
夢中になってバラしていたので、ほとんど写真を撮り忘れています。悪しからず
・・・
時計専用の道具なんかほとんどありませんので、手持ちの精密機器用道具を砥石で磨きながら分解を進めました。 気を付けることは、ピンセットとドライバーは磁性を帯びていないものを使用したくらいです。
工程別に・・・・・・
1.まず時間を12時ピッタリに合わせます。秒針も0に合わせます。
2.裏蓋を外し(こじる道具を使います)、ムーブメントの留めねじ2本を外します。
3.リューズを抜きます。リューズロックネジと思われるネジがあったのでを1.5回転ほどゆるめたら抜けました。
4.前蓋(ガラスカバーとリング)をこじる道具で外し、ムーブメントを外します。
5.リューズを入れなおして、秒針、分針、時針を抜きます。ここだけは、専用工具の針抜きを使いました、アマゾンで400円でした。
7.よーく見回すと、ゼンマイが入ってそうなギヤがあったので、それが留まっている部分のネジを3本外し、そーっと引き抜いたところあっさり外れました。
8.この状態でゼンマイ入りのギヤが斜めに外せました。時計なので負荷が絶対にかからないように慎重に行います。
9.ギヤの中にゼンマイはあることはわかりましたが、外し方が解りません。虫眼鏡でよ外観をく観察したところ、フック方式であることが想像できたので、軸方向に力を入れたところ、パチンとあっさり外れゼンマイが見えました。
11..ゼンマイを交換します。 入っていたように入れなおしただけです。
12.あとは分解の反対の方法で組んでいくだけです。
組んでいく途中は、オイルを塗る方が良いのか躊躇しましたが、手元に「ラウナ♯40」があったので、
ベンジンで薄めて、ピンセットの毛細管現象を利用して極力少量づつ塗っていきました。
写真は針を入れている途中です・・・・
13.初めて分解で、手先に集中したいので手袋をしませんでした。 なので、素手で持ったところが錆びちゃうと
困るので、ベンジンでかなり薄めたラウナオイルを まんべんなく塗りました。
14.前カバーを閉めて終わりなんですが、硬くてなかなか閉まりません。合せ面をよーく観察すると、若干
形状の異なる部分があったので、斜めにはめ込んで、そこをかみさんに持っててもらい、精密用
ヤットコで力を加えたらパチンといい音がしてしまりました。
15.あとは裏蓋ですが、とりあえずネジを巻き、きちんと動くことを確認し、時間調整することにします。
よし!よし!ネジは巻けるぞ! よーし動きだした! 成功です。
時間を合わせて明日の朝、時間のずれみて調整することにします。
ひげゼンマイの所にある調整部分を調整すればよいと思います。
・・・・・いい調子で動いています。
ところで、時計の専門家ではないので、ここで使われている部品名は、適当です。
以前から、時々、頼まれたりして腕時計や置時計などの機械式時計を過去数多く修理しましたが、私でもできるので、良く観察すれば、そんなに難しい物ではないと思いますよ。
テレビ番組などで「職人じゃないと無理・・・」なんてやってますが、そんなことはないと思います。 機械の心得があれば比較的簡単です。
ヨタハチと同じ、「壊れたら直す!」です!