知り合いから
「エンジンがかからない。プラグをライターで焼いて掃除しての再始動を何度もやったけどダメなので助けて・・・」との電話。 八王子IC近くのホームセンター駐車場で見慣れたKP-61。ボンネットを開けてエンコ状態・・・。
 
「どうしたの?」 「バッテリー生きてる?」と事情聴取、
「都内から高速使って帰って来て、ICの近くのホームセンターに寄り、ちょっと買い物して帰るとき、
突然エンジンがかからなくなった」とのこと よくあるタイミングです。
オーナーは、かなり頑張ったようで、「プラグがべちょべちょだった」「火花は、よく見えなかったけど出ているような気がした」(奥さんの意見) もうこれだけで情報は十分です。
 
オーナーが一生懸命に行なってきた行為を尊重し「大変だったね~」と慰めつつ、バッテリーは
まだ元気なようなので、運転席に座って始動を試みます。
 
いつもの、かぶり時の始動手順で・・・・
キュル・キュル~キュル・キュル~キュル・キュル・・・・ボ・ボ・・キュル・キュル・ボ・ボボボボ・・ブォン・ブォン~
かかりました。
「えー、かぶらした状態のままなのに何でエンジンかかるの~」 とオーナーと奥さん・・・
 
昔から、まことしやかに言われているけど都市伝説に近い話の1つがこの、かぶり時の対処方法です。
はっきり言いうと、昭和30年台後期以降の圧縮比がある程度高い(だいたい6以上)2気筒以上のエンジンでは、かぶったからといって、プラグはずして掃除が必要な場合なんて、バッテリーが死にかけてセルを5秒程度しか回せない時しかありません。
 
点火系に問題があれば点火系を見れば良いのでプラグをすべて外す必要はありません。
どれかの気筒のプラグが死んでる場合でも、片肺ででもエンジンはかかろうとするのでわかります。
 
キャブ車の場合の、かぶり時の始動方法を身につければ、大丈夫です。簡単ですよ!
 
あと、結構やってしまう都市伝説に、エンジン停止時にアクセルをブォンとあおるのがあります。
あれ、ほとんど無意味です。 戦前、戦後の、プライミングをしてた頃のキャブなら、少しは意味があるとは思いますが・・・それよりシリンダに残ったガソリンでオイルが洗われてしまって、始動時にエンジン摩耗させてしまうのでやめましょう。
ではまた!