先週、ヨタハチ乗りの知り合いに、ある改造を頼まれました。 
それはフライホイール、クラッチカバーの交換。 そう!ミニエース用のダイヤフラムクラッチです。
「調子良くて、クラッチ系統に全く問題はないのに、なぜダイヤフラムにわざわざ交換するの?」と聞くと
ここで出てきた答えが、あの「ミニエースダイヤフラムクラッチカバー都市伝説」です!
1つめ「フライホイールが軽くなるのでレスポンスが良くなる」
2つめ「ダイフラムのほうが精度が高いので回転バランスが良くなってスムース」
3つめ「クラッチが滑らなくなる」
4つめ「クラッチの故障がなくなる」 
5つめ「クラッチのプレッシャーが強くなるので寿命が延びる」
6つめ「クラッ・・・・・・・・・etc etc                    もう・・いっぱいです。
そこで、もう一度聞きました。
今のクラッチは滑ってる?ジャダーする?故障しましたか?クラッチ要因の回転振動起こしてますか?
答えはすべてノーです。 そりゃそうでしょ!!
イヤー、ここまで来ると都市伝説なんてもんじゃなくて、宗教ですね!
確かに、造る側や、整備する側からみれば優れているとは思いますが・・・

ミニエースのダイヤフラム式は、フライホイールが軽くなるのは確かですが、その分クラッチカバーが重いので、トータルでほんの少し軽くなるだけです。それに、フライホイールは外周に近い部分に重量があるほど(外側が重いほど)フライホイール効果は大きくなりますが、ミニエースのダイヤフラム式はカバー部分が大きく重く、重量も外周側に寄るので、ヨタ純正とフライホイール効果は変わらないかもしれません・・・ 

あと、この大きくて重いクラッチカバーは、プレス加工とリベット留めの加工品です。 
切削加工の後に回転バランス調整しているフライホイールそのものより、ダイナミックバランスがすごく優れているとは言えないと思います・・・

たしかにヨタハチ純正のクラッチカバーよりは、精度は良いと思います。が、ヨタ純正は小さくて重量も軽いので、精度の悪さの影響はそんなに変わらないと思います。 まあ、回転数が8000rpmを超えてくると、三つ爪クラッチは、たしかに遠心力に対して厳しくなってくるとは思いますが・・・ 
もともとそんな回転数まで回りませんし・・・

すると彼が言いました(この件では、ほぼ全員言います)。
「これまでに替えた人はレスポンスが良くなって、スムースになったと言っている!」

さらに説得:「私が交換した人のインプレは、「なんか良くなった気がする」程度です。 磨り減って、つながりも悪くなって、カバーのレバーバランスも悪くなったクラッチを 調整、交換した直後だからそう感じただけと思いますが・・・」
「まあ、今のクラッチが滑るなり、ジャダーするなり、故障したら考えましょうよ」とさらに説得。
不満そうな顔でしたが、とりあえず了解してくれました。
さすがに宗教化した都市伝説です。説得するのが大変です。
・・・あ~あ・・疲れた・・・