リクエストにお答えして、エンジン別インプレッションを書いてみます。
あくまで、私見です。同じ型式エンジンでもフィーリングが違うのが旧車の世界です。
違っていてもあしからず。
インプレは条件が多すぎると訳わかんなくなるので、まず同一条件部分を決めましょう
まず、ピストンリングは、ヨタハチ用です。次にフライホイールは軽量化した物とします。
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油圧系統はフルフロー。冷却ファンはミニエース前期用です。
コンロッドは、左右重量バランス取りしました。 キャブはヨタ用ツインキャブです。
さて、最初は圧縮比の違い。パブ/ミニエの8.2:1とヨタの9:1の差です。
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まず音が違います。ドッドッと力強い音になります。明らかにトルクアップも感じられます。
これは、単にシリンダ削るだけですので一番おすすめです。
ただし、パブ/ミニエのカムのエンジンでは、弊害も感じられました。
後ほど書きます。

次にカムです。エンジンは上記の状態を基準に比較します。
カムはそれぞれ
①ヨタカムは、300度(75°)6.3mm
②パブ/ミニエは268度(67°)6.0mm
③パブ/ミニエのカムを研削して造った288度(72°)6.7mm
④ヨタカム削ってつくった310度(77.5°)6.7mm の比較です。

③と④は1mm法で測定してあります。当時の①の測定方法を知りません(②も同じ?)が、もし①の300度が真の動作角でしたら、③はもっと大きな動作角となるかもしれません。
④は磨耗で駄目になったヨタカムを再生させたものです。これは台湾の知り合いの加工屋で工作機械をかりて加工しました。
まず大きく磨耗した両方のジャーナル部分は、一度細く削り、スリーブを圧入して再生させました。
同じく磨耗したカム部はこれもベースサークルを削って再生させています。
冗談で造った、見た目もおかしなカムですが、結構、いいかんじでした。

それではインプレです。
まず、アイドリングの安定性は、②>①=③>④です。
特に②は軽量化したフライホイールでも、夏/冬、冷間/暖気後で200回転くらいの差しか無いので、
長時間の渋滞や冬季の走り出しなどでも安心です。
①と③の差はほとんどありませんが、④はかなり悪いです。暖気後で1600回転くらいまであげて
おかないと冷間では止まってしまいますが、結構おもしろいです(笑)

次は3500rpmまでの中速域です。
単に力強さだけでみると③≧①>②≧≦④です。
④は天気によってフィーリングが変わる為、良かったり悪かったりです。
②は安定してスムースに回るので、①に比べ、力強さをあまり感じないだけで、そんなに大きな差は無いような気もします。・・・・・・
ここらで眠くなったので、続きはまた次回
では、おやすみなさい!