うちには12年物のタウンエースノアがあります。この車です。
イメージ 1
うちのじゃないんですが、友人の同じ車のプロペラシャフトを外す機会がありました。デフとプロペラシャフトスパイダーをつないでいる部分のボルトをはずします。
イメージ 2
このボルト、M8で11Tの高強度ボルトです。頭に11の文字があります。M8量産品だと、ほぼ最強強度です。(ホームセンターなどで売っているのは、ほとんどが4Tです)
でも高強度ボルトほど、再使用は禁物です。 一度、塑性域まで締め込むと、次は同じトルクで締められません。 高強度とは言っても万能ではありません。下手に再使用すると、短時間で折れる可能性が高いんです。
イメージ 3
現行車なので車検証を持ってトヨタ部品共販から買ってきました。120円/1本でした。
高強度なので他にも使えないかなあ~と思い、ちょっと多めに買いました。

さて作業が終わってのんびりしながら余分に買ったボルトじっと見ていて・・・・・ん・・・
・・・ヨタハチの同じ部分のボルトの長さに近いかな・・・。
ヨタハチの、この部分のボルトです。
イメージ 4 
そこで古い純正品と比較すると、なんと2山ほど長いだけでぴったりではありませんか!
ボルトを比較するとこのとおり!
イメージ 5
やった、これは使える!!さっそく加工です。
長すぎた部分をグラインダーで削っちゃいましょう!
でもここで注意、この高強度ボルトは、え!そんな低温で!と思うほど熱に弱いんです。
あっさり強度を落とします。 そこで、流水で冷やしながら削ります。
まず古いナットを入れます。
ナットの面が純正と同じ長さとなるようにします。
これを下の写真のように万力にはさみます。このナットの面(矢印)まで削ればいいんです。
こうすれば削りすぎることがありませんし、最後にナットをはずすことで、削って変形したネジ山終端が修正されます。
イメージ 6
写真のホースから水を出し冷やしながらグラインダーで削ります。
最後に、ねじ山をヤスリで修正して、亜鉛入りの錆び止めを塗って終わりです。
とりあえず4本つくりました。
でもあとで考えたら、純正ボルトもまだ共販から出るのでは?・・・・
ま・いいか!