俺はモテる・・・と自分でも思う。
特別カッコイイわけじゃない。むしろ暑苦しい顔!というほど濃い気もする・・・。
しかしだ・・・とヒロキは考える。
(なーぜか、付き合っても長続きしないんだな~)
告白されるのは俺の方なのに、決まって付き合いだしてから振られるのは俺なのだ。
「ヒロキくんはね~~、女ゴコロを分かってないんだね~~」
と、翔太の彼女の鈴ちゃんに言われたことがある。
女ゴコロってなんだよ・・・
決まって別れる時は
「ヒロキは、何考えてるかわかんないっ」
と、言われるので、まぁ確かに俺は女ゴコロってやつを分かってないのだろう。
(女ゴコロねぇ・・・)
今日は、バーベキューとは名ばかりの合コンのようなもんだ。
大学時代の友達に誘われて(と、いうか人数合わせで)せっかくの休みなのに朝の早くからたたき起さ
れたのだ。
ヒロキの友達が3人。そのうちの1人に彼女がいて、その彼女が知り合いの女の子を連れてくる。
全部で8人だ。
(まぁ、野外でワイワイするのもたまにはいいかな)
付き合っていた彼女と別れてから、職場と家の往復で、たまに翔太と飲みに行くぐらいだったヒロキとし
ては、久しぶりのアウトドアといえる。
白のワンボックスがヒロキの前に停車する。運転しているのは、昔からゲコの高野(たかの)だ。
「お~すっ。すまんな急に呼び出して」
「いや、構わんよ。どうせ休みだったし」
「助かったぜ~~」
「じゃ、バーベキュー代は奢りな」
高野の車には、他の2人も既に乗っていて、これから女子たちを迎えに行くそうだ。
後ろには昨日のうちに買い込んだ肉や野菜、バーベーキューセットがぎっしり積み込まれている。
「高野、ちゃんと頼んでくれたか??」
後部座席から諏訪(すわ)が訊いた。
「おう!ちゃんと言っといたよ。人数揃えてくれてるから安心しろ」
「サンキュ~~」
諏訪と高野が盛り上がっているうちに待ち合わせのロータリーに到着した。
すでに女の子たちはバス停から少し離れた場所で待っていた。
「おはよ~~」
「おう、お待たせ。みんな乗って」
高野の彼女らしい女の子が挨拶し、他の子にも声を掛ける。
みんな可愛くオシャレしてきている。
その中に一際細くて、背が高い女の子がいた。
それが、ミサだった。
・・・・つづく
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