引っ越しのため、久々のアウトプット。


今回も奥田英朗の伊良部シリーズ。

相変わらずキャラクターが立っていて面白い。


どんな人も、それぞれ心の癖みたいなものを持っているんだなと感じた。


引き続き奥田英朗の伊良部シリーズ。

1話目の「空中ブランコ」の最後で、吹き出して笑った。

初めて小説読んで笑った。


読み始めたら止まらない。

前作と同じく、伊良部とのやりとりを通して、

自分の病の本質に気づいていく様の描写がうまい。


誰もが精神病までいかなくとも、

何らかの癖は持っていると思う。

そんなことにも気付かされた。

5つの短編で構成された小説。

伊良部というキャラクターの強い精神科医が全ての話に登場する。


精神病を患っている患者からの目線で伊良部が描かれている。

伊良部のキャラクターが本当に強烈。

ガキでマザコンで、自己中で、と悪い特徴を挙げるとキリがない。

でも、こんな変人が精神病を患っている患者を治していくのだ。


精神病患者よりも、精神が崩壊している伊良部を見れば、

自分が病気だと思っている患者も、自分はこの人よりは病気じゃないと思い、

気付かないうちに治ってしまっているのではないだろうか。


精神病が治っていく様が、すごく面白い。

とんでもなく馬鹿野郎な伊良部を見て、

自分を客観視できるようになり、

自分の本質に気づいていく。


馬鹿と天才は紙一重だと言うけれど、

伊良部のためにあるような言葉だ。

一体彼はどっちなんだろう…


答えはないのが、小説の良いところだね。