知人の紹介で読んだ本。

たまたま直前に読んだ『法人営業バイブル』と同じ著者だった。


『法人営業バイブル』で書かれていることを、

リアルな営業シーンで使いやすいように、

小説仕立てで臨場感を持って書かれている。


併せて読むと非常にわかりやすく、胆落ちする。


「『営業は自分を売り込むこと』なんて言ってる奴は三流だ」

「営業とは相手の期待を超えること」

「お客さまの期待していることをつかまなきゃ始まらないんだ」


要するに、まずはお客さまのことを知ることが第一。

お客さまの課題をお客さまより理解し、

お客さまの考えている解決策のさらに上を提案する。

それが大事だ。

それには、まずはお客さまに興味・関心を持ち、

単純に疑問を持ったことをつっこんだり、

魅力やダメな点になぜだろうとつっこむことが大事だと思う。


「商材に絶対的な強みなんかありゃしないんだ」

「競合商品と比べて、どこがどう優れているか」

「相対的強みというのは、自分で決めてもいい」


自分の扱っている商材も、絶対的な強みはない。

むしろ値段も高い。

競合も多く、値段だけでは絶対に勝てない。

価格だけでなく、いろいろな面で絶対的に勝っている部分はほとんどない。

そこで、自分の商材を悲観的に見るのではなく、

「今回コンペになっている競合に勝っている」という相対的な観点で

勝負をすれば勝ち目は存分にある。


「商品やサービスを売るのではなく、それらがもたらす価値、

生み出す効用を顧客と共有するというスタンスを取る」

「ベネフィット志向主義」


たとえば、コピー機の営業の場合。

コピーできるという機能価値を売るのではなく、

そのコピー機で実現できる中長期的なコストカットであったり、

スピードが速いため時間を効率的に使うことで、

今までコピーにあてていた時間を付加価値の高い業務にあてることができる。

などなど、機能を売ることではなく、

そこに付随する本質的なベネフィットを提供することなのだ。


今まで自分の頭の中に浮いていた知識が、

本書を読むことで人に伝えられるほど明確になった。

プレイヤーから、教育へと職域が変更し、

「自分が営業をする」ことから「人に営業を教える」というフェーズに入った。


そこで、改めて自分の営業を見直し、体系化したく思い、

知恵を借りたく思い本書を手に取った。


法人営業を各論で解説していて、

非常に現場に近い目線で書かれた本だが、

プレイヤーよりもマネージャー向けだと思った。

組織での戦略的営業のノウハウを細かい所まで書いてあるので、

今の自分には非常に参考になった。


プレイヤーも、マネージャーのレイヤーで物事を考えることは重要なので、

本書のような本を読むことで、組織の中の自分を俯瞰するのは良いと思う。


今まで、営業ノウハウが書かれた本を読んでいても、

自分の技術の観点からしか理解しようとしていなかったが、

立場が変わると、読む姿勢というか、スタンスが変わり、

赤線を引く部分も変わっていたことに気づいた。


今、過去に読んだ本を再読すると、また違った気づきがあるかもしれない。

公認会計士の夫婦が著したお金の教養本。


外食することも、何かを買うことも全て広義の投資と考える。

何事も計算し、単位をそろえて考える。

この2つの考え方が大変参考になった。


基本的には当たり前のことが書いてあるが、

著者が記しているように、まずは実践してみることが大事。

何かにつけて言い訳を用意し、やらない。

これがお金に関してだけでなく、ビジネスにおいてもよくある。


「お金は幸せの充分条件ではありませんが、

幸せになるための必要条件なのです。」


何事もお金がなければいけないと思う。

お金がなくても幸せだと言う人がいるが、自分はそうではない。

お金があって初めて出来ることがたくさんある。


「お金を払ってものやサービスを買うときには、投資効率、

つまり見返りはいくらなのかを十分に吟味して行う必要があるのです。」


普段買うものに関して、投資効率を考えたことはなかった。

例えば、ipod touch を買ったとき、投資効率を考えなかった。

スーパーで食品を買うときも。

この商品を買ったことで、どのくらいの見返りを期待できるのかを常に考えれば、

無駄遣いが減ることを改めて気付かされた。


「トータルコストを集計すること、それを年あたりに計算しなおし、

ほかのものと比較することによってはじめて価値を実感できるのです。」


この考え方には初めて出会ったが、すばらしいヒントを与えてくれた。

ipod touchの場合、25000円とすると、2年間毎日使ったと考えれば、1日34円だ。

投資効率も良いし、1日(1回)あたりで考えると、素晴らしい買い物だったと思う。

小さな買い物で習慣を付け、車や家などの大きな買い物に備えたいと思う。