読み終えた直後の感想は、
オチが現実とかけ離れた、面白くない話だなというところだろう。
しかし、改めて考えてみると、
すべてが現実離れしているとは言い切れないなと感じた。
子供に対するインターネットの危険性であったり、
インターネットがもたらすコミュニケーションの変化。
本書が書かれたのは8年前。
ここで書かれている問題点は今、より鮮明になっている。
いや、過去、問題点だったことが、異常だったことが、
今ではそこまで問題視されなくなっているのでは?
と感じることもある。
本書を読んで、小説はただのエンターテイメントではなく、
社会へ意見を述べる、または問題提起するツールだということを、
改めて感じた。
「チームバチスタの栄光」とは見せ方は違うが、
問題提起をしているという点では共通点を感じた。