エビが私か?私がエビか? | 人生をピンセットでつまむ

エビが私か?私がエビか?

エビフライを頭の上に乗せて走っていたら、
激しく電柱に激突してエビフライが飛ん行った。
エビフライは放物線を描いて結構な距離を滑空し、
やがてアスファルトへと落下した。
着陸したエビフライは死んだように静止したまま動かない。
私はい言い知れぬ不安に陥り、
「大丈夫かっ!!」
とエビフライに声をかけるが、
以前として反応はない。
「おい!エビフライ!死ぬなっ!!」
「おい!おいったら!おい!!」

「・・・・・・」

「何故答えない!」
「きぃーさぁーまぁー!!」

とか何とか言った後に、
私は再び無表情で頭にエビフライを乗せ走り出した。
そう、エビフライはもう死んでいるのだ。

(空虚な間)

悲しみが胸に押し寄せ、
荒れ狂う炎の様に私を焦がした(揚げられた)。
私は揚げられるエビフライ。
やがて惣菜コーナー並んでは、
割引されるのを待つ。

「この悲しみが分かるか?」

どここから声が聞こえた。

こうして私は夢を見る。
人の頭に乗せられて、
町を走る夢を見る。

飛べっ!!(フライッ!!)