笑いなしとは | 人生をピンセットでつまむ

笑いなしとは

何だか急に森見登美彦作品を読みたくなり、

アマゾンで『きつねのはなし』を買った。

そして読んだ。


四つの短篇からなるこの作品は、

京都に潜む魔を描いている。

私が今まで読んだ森見作品とは違い、

クスクスと笑える物では無かった。

これは闇に潜む魔を静かに描いている。

そして非常に不気味だ。

特に表題作の『きつねのはなし』に登場する、

得体の知れなさを漂わす天城さんが気持ち悪い。

一体彼は何者なのか?

人か?魔物か?

そんな登場人物が何やら京都にマッチしていた。

またこれまでのユニークな作品のユニークな登場人物とは、

まるで真逆であるこの作品の登場人物が新鮮だった。

笑いなしの森見作品。

今後も森見さんにはこう言った作品も書いてもらいたい。

そして読みたい。

もっともっとディープな話を読みたい。

と、そんな期待をしながら今日はおしまいにしよう。

ではではごきげんよう。