ワールドを垣間見る | 人生をピンセットでつまむ

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日夜、「かぃ~かぃ~」つって額の傷をうずかせながら、

月浮ぶ空眺め、夜の読書を楽しんだ。


今回は舞城王太郎の『暗闇の中で子供』を読んだ。

この作品は『煙か土か食い物』 の続編的な物で、

こちらを読んでから読むと流れが分かり易いと思う。

ちゅー事であらすじ。


前回の連続主婦殴打生き埋め事件で、

奈津川家の母は犯人により昏睡状態に陥る。

また父と長男の一郎も病院の送りとなる。

だが事件は無事解決し、終わりを迎えたかの様に思われた。

そんな中、奈津川家の三男三郎は、

田んぼにマネキンを埋める少女を見かける。

即座に脳裏に浮んだのは前回の生き埋め事件だった。

三郎は少女を追う。

そして、少女は自宅の倉庫からまたマネキンを運び出し、

埋めに向かうのである。

なんじゃコリャ!?

これはもしやコピーキャットなのだろうか?

三郎は少女を追い真相を知ろうとするのだが・・・


みたいなミステリー小説。

相変わらず破綻した文章でつづられる舞城作品だった。

しかし、内容は破綻しているのだが、

どうしても読み続けてしまう魅力がある。

何なんだろうなこの舞城って人の文章は。

そして、表現は相変わらず卑猥で残酷で興味深い。

前作は四郎目線で語られたが、

今回は三郎目線で語られている所も、

前作と違って今作を読む楽しみがある。

奈津川四兄弟で一番中途半端な三郎。

三郎が何を思いどう立ち向かって行くのか、

その様が細かく作品にはつづられて居る。

だが私は何だか三郎にイライラしてしまった。

物事を分析し,よく考え行動する三郎。

あまり考えず直感で行動する私。

の無計画な私とはまるで反対だった為、

そう思ったのかも知れない。

そして、所々気になったのが、

文章を村上春樹に似せて書いている部分があった様に思う事である。

どうも舞城は村上春樹を意識している様なので、

本当に好きで書いたか、

もしくは実験的に書いたかは分からないがそれも面白い。

私の舞城の印象はごった煮。

色んな食材をぶち込んでこんなの出来ました!

みたいな印象がある。

そんな乱暴な料理が、食べてみれば「美味いじゃないかっ!!」

って作品にそこそこの人々には受け入れられている様に感じる。

そして、作者はそれを読んだ人達を、

ニヤニヤとほくそ笑んでいるようでいる様に思う。

それが舞城ワールドなんだろうと読んでいつも思うんだ。

そんで好き嫌いがはっきり分かれる作品。

私は好きだ。


では今日はこの辺で。

ピナス。(ペニス)